ども、ぽこラボ所長です!
今回は共通テストの国語の対策について。
「共通テストの国語は点の良い時悪い時の波があるから高得点で波を押さえたい」
「時間が足りなくて60点くらいをさまよっているから、抜け出したい」
と思ったことはありませんか?
この記事ではそんな悩みを全て解決すべく、徹底的に共通テスト国語対策を解説していきます。
どんな参考書を使ってどんな風に勉強すれば、8割以上~満点まで狙えるのか全てわかるように説明したので、1か月本気で取り組めばかなり伸ばすことができます!
現代文・古文・漢文の全ての対策をこれでもかというくらい徹底的に解説するのでぜひ参考にしてください!
目次
共通テスト現代文・古文・漢文対策の全貌
共通テストの国語で8割~満点を狙う場合の、勉強の流れを把握しておきましょう。
具体的には次の通りになります。
- 現状のチェック
- 作戦を立てる
- 古文・漢文の基本を徹底的に潰す
- 過去問or予想問題で徹底対策
まずは対策を始める前の段階で何点取れるのか、状態を確認します。
その上で、目標点数に向けて現古漢のどれで何点ずつを狙っていくのか作戦を立てていきましょう。
国語は現代文・古文・漢文が毎年同じ配点になっているので、作戦次第で色んな得点の仕方があります。
基本的には、古文漢文を安定させるのが誰でも狙いやすいので、文法や句法などの基本を徹底的に潰してから、過去問対策にうつっていくのが一般的な流れになります。
それぞれ補足しますね!
まずは現状のチェック|知識が足りない?or時間が足りない?
共通テストの予想問題などを利用して、現状のチェックをしてみましょう。
※予想問題集については、この記事の後半で詳しく紹介します。
手順としては次の通り。
- (大問構成や配点を把握する)
- 問題用紙と解答用紙を準備する
- 試験時間通りに解く
- まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
- 採点&分析する
それぞれ補足していきます!
大問構成や配点を把握する
まずは大問構成や配点を把握するところからです。
というのも、実際本番はどちらも把握している状態で受験するので、学力以外の部分をできるだけ本番と合わせて実力を計るためですね。
共通テスト国語の大問の構成と配点は次の通りです。
- 第1問 評論 50点
- 第2問 小説 50点
- 第3問 古文 50点
- 第4問 漢文 50点
センター試験のときから、この構成と配点は変わりません。
共通テストになってから、各大問につき1つの出典ではなく、複数文章から引用された問題が出題されるようになっているのも特徴です。
この表を参考に過去問を眺めるだけ眺めてみて、全体の構成を頭に入れましょう。
まだ数回しか行われていないので、大問ごとに細かく変更される可能性が高いことは覚えておきましょう。
ただし、長らく「大問構成」と「配点」はこのまま来ているので、その点は変わらないことが予想されます。
また2025年1月の現役生からは指導要領が変わっているので、国語に限らず各科目ともに修正が入ってくることは把握しておきましょう。
問題用紙と解答用紙を準備する
本番に合わせるためには問題用紙と解答用紙を準備します。
共通テストの過去問を利用する場合であれば、東進の過去問データベースで無料ダウンロードできるので、そちらを利用しましょう。
予想問題の場合は、そのまま利用する形でもかまいません。
ただし、解答用紙はいずれの場合でも準備して使うようにします。
というのも、試験時間にはマークシートにマークする時間も必要だからですね。
また解答用紙にマークするだけでなく、問題用紙の方にも自分の選んだものをマークしておく必要があります。
※共通テスト本番では、問題用紙にメモしたものから自己採点をして、その採点を信じて出願する形になっています。
解答用紙は画像検索したら出てくるので、適当にどこかからダウンロードして来れば大丈夫です。
試験時間通りに解く
問題用紙と解答用紙が準備できたら、試験時間通りに解いていきます。
この記事を読んでいる人のほとんどは時間不足になるはずなので、最初からスピードを意識してかっ飛ばして解いていきましょう。
まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
時間が足りずに最後まで解けない場合はペンの色を変えて一旦満足できるまで解いてみましょう。
このときにもやはり時間は測っておくといいですね。
色違いで解いた部分に何分かかったのか把握できれば、どれくらいスピードアップすればいいのかハッキリします。
採点&分析する
解き終えたら、採点をして分析をしていきます。
採点は時間内に解けた部分と時間外に解けた部分を別枠でおこなってください。
分析については以下の3つのパターンに分けて解説しますね。
- 時間無制限で5割に満たない場合
- 時間無制限で5割〜7割の場合
- 時間無制限で7割以上の場合
時間無制限で5割に満たない場合
国語で5割は定期テスト勉強だけしっかりやってきた人でも取れる点数ですし、古文漢文だけでも半分の得点はできてしまうので、とにかく勉強不足といった状況です。
1ヶ月の勉強期間で、入試本番8割超えを目指すのはかなり厳しいですが、必死に勉強してこれまでの勉強不足を補っていきましょう。
まずは古文漢文で満点を狙いに行くのがおすすめではあります。
記事の後半でおすすめの教材を紹介するので、それらを使ってガッツリ国語の勉強時間を確保してください。
しっかり勉強すれば国語全体で6割くらいまでなら基本の学習だけでも取れるようになるので、そこからは過去問や予想問題を使った演習メインの勉強に移って大丈夫です。
時間無制限で5割~7割の場合
5割〜7割くらい取れる人であれば、基本知識の抜けが多少あり、それに加えて正確さが足りていないという可能性が高いでしょう。
基本知識の抜けとしては、主に基本単語や文法・句法の学習不足が原因になっていることが多いので、その2つを参考書を使って学習していきます。
合わせて、このくらいの得点の人の多くは時間制限内に解き切ることができない場合も多いので、早速、過去問や予想問題の勉強も進めていきましょう。
まずは時間内に余裕を持って終わらせられるようになるのが目標です。
この記事の後半で、スピーディに最後まで解くコツも解説しますね!
時間無制限で7割以上の場合
最初から7割以上取れる人は、時間内に、正確に解くのが最も重要になります。
過去問や予想問題を解いて、できなかった部分を完璧にして次に進むといった学習をガンガン進めるといいですね。
共通テスト高得点を狙う層にとっては、国語がスピード的に1番厳しい科目なので、スピード感を意識した練習を何度もくり返す必要があります。
作戦を立てる|現代文・古文・漢文でそれぞれ何点を取るか
現状を把握できたら、その得点や感触を元に評論・小説・古文・漢文でそれぞれ何点ずつを狙っていくかを考えましょう。
一般的には、「漢文→古文→評論→小説」の順に得点を安定させやすいので、この順に高得点を狙っていくのをおすすめはします。
ただし「どうしても古文や漢文が嫌いで、現代文は昔からかなり得意」みたいなタイプの人は、必ずしも古文漢文で満点を狙っていく必要はありません。
国語に関しては8割くらいを目標に勉強する人が多いので、具体的にいくつか例を挙げてみると次のようになります。
8割が目標の人は170点くらいを取れる計算で勉強しておくと、本番少し失敗しても8割くらいに収まるでしょう。
一般的な受験生
評論40小説30古文50漢文50
古文がどうしても苦手&現代文が得意
評論50小説40古文30漢文50
このように作戦を決めた上で、優先度の高いものから潰していくようにするといいでしょう。
古文・漢文の基本を学ぶためのおすすめ参考書と勉強法
上述のように一般的には古文、漢文で高得点を取るのが比較的容易なので、まずは古文と漢文の基本から参考書と勉強法を解説していきます。
古文単語・古典文法の参考書と勉強法
まずは古文の基本として、単語と文法を押さえていきます。
時間に余裕があるうちは、単語も出てきたものを覚えるくらいで十分ですが、共通テスト対策用にしっかり読解演習をしている暇がない人も多いはずなので、単語は単語帳でガンガン覚えていきます。
例えば、以下のような参考書を使うといいでしょう。
勉強手順としては、以下の通りです。
- 覚える時間とテストする時間と覚える語数を設定する
- 時間内に指定語数分の説明を全て読む
- 時間内にくり返せるだけ何度もテストする
できれば1週間で2周くらい終わらせたい所です。
文法は映像授業か、講義系参考書で基本を押さえていきます。
映像授業ならスタディサプリがおすすめですね。
勉強手順としては、
- 視聴する(読解の場合は先に問題を解く)
- 付属の問題を解く
- 暗記すべき文法事項を暗記する
- 知らない単語を調べて覚える
- (文法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
のように進めるといいでしょう。
より詳しくはこちらの記事をご覧ください!
映像授業がなんとなく合わなくて講義系参考書で勉強するのであれば、以下の参考書がおすすめです。
1冊選んで、集中的にこなすといいでしょう。
勉強法は次の通りです。
- ペースを決める
- 時間を計りながら頭から飛ばさず読む
- 確認問題を解く&答え合わせする
- 知らない単語を調べて覚える
こちらも詳しくは以下の記事にまとめています。
漢文句法の参考書と勉強法
漢文の句法についても基本的なことは映像授業か講義系参考書で詰めておくといいでしょう。
映像授業はこちらもスタディサプリがおすすめです。
勉強法は以下の通りですね。
- 視聴する(読解の場合は先に問題を解く)
- 付属の問題を解く
- 暗記すべき句法事項を暗記する
- 知らない漢字や固有名詞を調べて覚える
- (句法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
次の記事に細かいことは書いているのでチェックしてください!
映像授業が合わない場合は漢文も講義系参考書で勉強するのはありです。
例えば以下の中から1冊選んで取り組むといいでしょう。
勉強法は次の通りです。
- ペースを決める
- 時間を計りながら頭から飛ばさず読む
- 確認問題を解く&答え合わせする
- 知らない漢字、固有名詞を調べて覚える
次の記事に詳しくはまとめています。
現代文の基本を学ぶためのおすすめ参考書と勉強法
一応、現代文がものすごく苦手な人向けに、基本の勉強法も解説しておきます。
何もしなくても現代文で半分以上は安定して取れている人はここはパスして次を見てもらえればと思います。
現代文も基本的には映像授業か講義系参考書で学習するのがおすすめです。
映像授業で1番おすすめなのはスタディサプリです。
次の勉強手順で進めていくといいでしょう。
- (予習として問題を解く)
- 動画を視聴する
- (解説を閉じて記述が再現できるか確認する)
- 復習問題を解く
- 知らない単語を辞書で調べて覚える
- 本文をザッと読み直す
こちらにより詳しく書いてあるので参考にしてください!
一方で、映像授業はイマイチ合わないという方は講義系参考書と言われる参考書を使って勉強することも可能です。
例えば、
などを使うといいでしょう。
勉強の手順は次の通りです。
- 頭から順に飛ばさず読む(&問題を解く)
- 知らない単語を辞書で調べて暗記する
- 解説されたことを意識しながら例文を読み返す
こちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。
過去問or予想問題の勉強法とおすすめ参考書
各種、基本の学習を終えたら早速過去問や予想問題集に取り組んでいきましょう!
共通テストはまだ数回しか実施されていないので、過去問だけでなく、予想問題集も活用したい所です。
どちらを使ってもそれほど差はありません。
予想問題集には次のようなものがあります。
こちらも必要な回数分だけ買って練習するといいでしょう。
どちらの場合も勉強法は次の通りです。
- 問題用紙を印刷する(解答用紙も準備)
- 時間を測って解く
- 時間延長して解けるところが増えそうならペンの色を変えて延長
- 現代語訳と対応させながら古文漢文を頭から読み返す
- 解説を全て読みながら、現代文を頭から読み返す
- 問題の解説を全て読む
- 知らない単語などを全て調べて覚える
記事でより詳しいことを書いているので、参考にしてください!
過去問 or 予想問題を何回分練習をすればいい?
続いて何回分、過去問や予想問題で演習をすればいいかについてです。
現役生の場合は学校で共通テスト対策をしたり、模試で演習をすることもあるはずですが、それに加えて自習として5〜10年分は最低でもこなしておきたいところ。
5年分程度では全然点数の良い時と悪い時の差が激しいままな人も多いのですが、模試なども合わせて15回くらいできているとだいぶ安定する人も多くなってきます。
とはいえ、全部で15回分も勉強する余裕がない人が多いので、あとは時間と相談して自分で決めていく形になりますね。
浪人生の場合は、各科目20回分ずつくらいは余裕で演習できるはずです。
1つの目安にしてください。
いつから対策をする?11月?12月?1月?
現役生の場合は学校が冬休みに入ったらフリーでできるようになるので、3日で1回分くらいは復習まで含めて演習できますが、それでも1ヶ月かけて10回分程度が限界です。
それに加えて弱点補強もしようと思うのであれば、遅くとも11月末〜12月頭くらいからは共通テスト対策に取り組みたいですね。
現状チェックの段階で4割くらいしか取れないようであれば、もっと早くてもいいくらいです。
共通テスト国語特有のよくある質問&高得点を取るコツ
共通テストの国語に特有のよくある質問や、高得点を取るコツをまとめておきます。
- 全然時間が足りないけど、どうしたらいい?
- 何割くらいまで目指せるもの?
全然時間が足りないけど、どうしたらいい?
共通テストの国語に関しては、
「時間が足りない」
と悩んでいる人が圧倒的に多いと思います。
事実、ある程度高得点をとれるようになっても時短していくのが難しいのが国語です。
まずは作戦を思い出しましょう。
4つの大問のうち3つが完璧ならば、それだけでも150点。
残りはてきとうにマークしても8割を超えることは可能です。
そう考えると正答率が非常に重要になることがわかりますよね。
毎回丁寧に復習していけば、スピードが仮に上がらなくても正答率は上がっていくので、それでカバーできる可能性は高くなっていきます。
ちなみにスピードを上げるのであれば、古文と漢文のスピードをどれだけ上げるかが最も全体のスピード感に効いてきます。
毎回しっかり復習して、覚えていない単語や文法、句法を完璧に覚えていくことで徐々にスピードを上げていきましょう。
古文を17〜18分、漢文を12〜13分で解けるようになるとだいぶ楽になります。
参考にしてください。
何割くらいまで目指せるもの?
国語は他の科目と比べても圧倒的に満点を取るのは難しい科目です。
数学や理科社会は頻繁に満点の人を見かけますが、国語はこれまでにほぼ見たことがありません。
とはいえ、8割以上で安定させている生徒さんはこれまでに大勢見てきましたし、190近くを頻繁に叩き出す生徒さんもときどきいます。
それくらいなら全然可能なんだというスタンスで取り組むのが重要でしょう。
8割なんて9割なんて無理でしょ、と思っている人はいつまでもそのラインに到達することはありません。
調べてもちゃんと勉強しない
ここまでに書いたことを実践すれば、実際に8割以上で安定させるくらいなら十分できるようになりますが、ほとんどの人は勉強法を調べても、参考書を買ってもちゃんと勉強しません。
塾講師として、受験生指導をしていると、ただただ勉強をしていないだけの人もいれば、共通テストを甘く見ている人も大勢見かけます。
絶対に甘く見ずに本気で取り組んでくださいね!
まとめ
今回は共通テスト国語対策について、徹底的に解説しました!
実際にこの記事で紹介した方法で勉強すれば、確実に点数は伸びていきますので、焦らず着実に勉強を進めていってください。
それではまた、所長でした!