ども、ぽこラボ所長です!
今回は共通テスト英語リスニングの対策について。
「共通テスト英語リスニングで満点を取りたいんだけど、まだまだ足りない」
「リーディングはそこそこ取れてるけど、リスニングはいつも何となくで解いてる」
なんてことはありませんか?
この記事では徹底的に共通テスト英語リスニング対策を解説していきます。
リーディングが安定してきている人であれば、リスニングは1ヶ月でも十分満点近い点数を狙うことが可能です。
どんな参考書を使ってどんな風に勉強すれば、8割以上~満点まで狙えるのか全てわかるように説明したので、ぜひ参考にしてください!
目次
共通テスト英語リスニング対策の全貌
共通テストの英語リスニングで8割~満点を狙う場合の、勉強の流れを把握しておきましょう。
具体的には次の通りになります。
- 現状のチェック
- リーディングの基礎力を伸ばす
- (リスニング問題集で演習)
- 過去問or予想問題で徹底対策
現状をチェックし、必要に応じてリーディングの基礎力を伸ばしていきます。
正直ある程度リーディングができる人にとって共通テストのリスニングは難しくありません。
時間に余裕がある場合は、リスニング用の教材をこなしても良いですが、この記事にたどり着いた時点でリスニング用の参考書をこなしている余裕がない人の方が多いと思います。
時間がない場合は過去問や予想問題集をメインに進めていきましょう。
徹底的に問題形式を意識した対策をすることで得点を大きく伸ばすことが可能です。
まずは現状のチェック
共通テストの予想問題などを利用して、現状のチェックをしてみましょう。
※予想問題集については、この記事の後半で詳しく紹介します。
手順としては次の通り。
- (大問構成や配点を把握する)
- 問題用紙と解答用紙を準備する
- 通しで最後まで解く
- 採点&分析する
それぞれ補足していきます!
大問構成や配点を把握する
まずは大問構成や配点を把握するところからです。
というのも、実際本番はどちらも把握している状態で受験するので、学力以外の部分をできるだけ本番と合わせて実力を計るためですね。
共通テスト英語リスニングの大問の構成と配点は次の通りです。(以下の表は共通テスト2022本試をもとに作成。)
大問 | 内容 | 配点 | 音声 |
– | 音量調整 | – | |
大問1A&大問1B | 1文→正しい文選択or絵選択 | 25点 | 2回 |
大問2 | 2往復の会話→正しい絵選択 | 16点 | 2回 |
大問3 | 3往復の会話→正しい文選択 | 18点 | 1回 |
大問4A&大問4B | ・8文程度→順序通りの並び替え ・紹介文4つ→条件に合うものを選ぶ |
12点 | 1回 |
大問5 | 講義→ワークシートの穴埋め、図表の読み取りなど | 15点 | 1回 |
大問6A&大問6B | ・7往復半の会話→正しい文選択 ・4人の議論→正しい図表選択など |
14点 | 1回 |
問題自体は全体的にそれほど特殊なものではありませんが、しいて言うなら大問6Bの4人の議論に関しては、他では見かけない大人数での会話になっていて、やや難易度が高いと言えるでしょう。
それ以上に厄介なのが、大問3以降は1回しか放送されないことです。
かなり高い集中力を長時間維持することを求められるので、練習は必須でしょうね。
ちなみにアメリカ英語だけでなく、イギリス英語や非ネイティブ英語の音声も含まれるのもここ最近の傾向です。
まだ数回しか行われていないので、今後全体の構成や配点が少しずつ変更される可能性が高いです。
また2025年1月の現役生からは指導要領が変わっているので、英語に限らず各科目ともに修正が入ってくることは把握しておきましょう。
問題用紙と解答用紙を準備する
本番に合わせるために問題用紙と解答用紙を準備します。
共通テストの過去問を利用する場合であれば、東進の過去問データベースで無料ダウンロードできるので、そちらを利用しましょう。
予想問題の場合は、そのまま利用する形でもかまいません。
ただし、解答用紙はいずれの場合でも準備して使うようにします。
というのも、試験時間にはマークシートにマークする時間も必要だからですね。
特にリスニングの場合はマークをしている間に次の英文が流れて聞き漏らしてしまうということが初心者に多発します。
最初からマークまで込みで演習したい所です。
また解答用紙にマークするだけでなく、問題用紙の方にも自分の選んだものをマークしておく必要があります。
※共通テスト本番では、問題用紙にメモしたものから自己採点をして、その採点を信じて出願する形になっています。
解答用紙は画像検索したら出てくるので、適当にどこかからダウンロードして来れば大丈夫です。
通しで最後まで解く
問題用紙と解答用紙が準備できたら、通しで最後まで解いていきます。
1度も取り組んでいない場合は必ず途中で集中力が切れてしまいますが、それでも途中でやめずに最後までいきましょう。
ある程度できるようになってきたら、最後は集中力の勝負になってくるので、現時点でどれくらい集中力が続くのか把握しておくことも大事です。
採点&分析する
解き終えたら、採点をして分析をしていきます。
分析については以下の3つのパターンに分けて解説しますね。
- 6割に満たない場合
- 6割〜8割の場合
- 8割以上の場合
6割に満たない場合
6割に満たない場合はほぼ確実に基本的なリーディングの力が足りていません。
英文を前から語順通りに読んで理解することを意識してまずはリーディングの力を伸ばしていきましょう。
共通テストのリーディングで最低でも「6割は固い」という状態は作るのを優先してください。
そこまでいけば、リスニングも6割くらいは超えられるようになっているはずです。
6割~8割の場合
6割以上取れる場合は半分くらいは聞き取れている可能性が高いはず。
最初から「過去問や予想問題をガンガン解いて、しっかり復習をやり切る」という作業を続けていくといいでしょう。
リーディング力があっても語彙を覚える時にスペルや発音など基本的な情報をインプットしないままここまで来ている人も多いので、新しく語彙や熟語を覚えるときには必ず発音までセットで覚えてください。
8割以上の場合
最初から8割以上取れる人は、集中力の問題であったり、会話に特有の表現の問題だったりがメインで失点していることが多いはずです。
まずはとにかく通しで解き切ることに慣れていきましょう。
ちなみに共通テストのリスニングは1日目の最後の科目。
疲れたタイミングでも集中して聞き切る力が必要です。
また会話特有の表現もちょこちょこと出てきてそれを覚えられていない場合もあるはず。
見かけるたびにしっかり覚えていきましょう。
単語・文法・解釈のおすすめ参考書と勉強法
まずはリーディング力の基本となる単語・文法・解釈のおすすめ参考書と勉強法を解説していきます。
共通テストのリーディングで6割以上は固いという人はこのパートは飛ばして次に進んでOKです!
英単語のおすすめ参考書と勉強法
英単語については、一般的な単語帳を使って一気に学習を進めるのがおすすめです。
例えば、ターゲット1900やシステム英単語などを使うといいでしょう。
この2冊であれば、共通テストまでに「最終レベル以外」の部分を覚えておけば共通テストにも十分対応可能です。
次の手順で勉強していきましょう。
- 制限時間を決めて覚えるべきことを覚える
- 隠してテストする
- 覚えていなかったものに印をつける
- 印のついたものを隠してテスト
- 以下3-4を印がなくなるまでくり返す
より詳しい勉強法はこちらの記事にまとめていますので、参考にしてくださいね!
英文法のおすすめ参考書と勉強法
英文法の学習は映像授業や、講義系参考書と言われるものを使うのがおすすめです。
共通テストでは文法の問題は出ませんが、基本的な英文法の知識がないと、過去問や予想問題集に取り組んでも、英文法の意味を正しく理解することができません。
最低限の学習は必須です。
映像授業で1番おすすめなのはスタディサプリです。
次の勉強手順で進めていくといいでしょう。
- (予習で問題を解く)
- 視聴する
- 付属の問題を解く、丸つけして覚える
- 知らない単語を調べて覚える
- (問題の文章を3回音読する)
こちらにより詳しく書いてあるので参考にしてください!
一方で、映像授業はイマイチ合わないという方は講義系参考書と言われる参考書を使って勉強することも可能です。
例えば、
などを使うといいでしょう。
勉強の手順は次の通りです。
- ペースを決める
- 時間を計りながら頭から飛ばさず読む
- 確認問題を解く&答え合わせする
- 知らない単語を調べて覚える
- (出てきた文を全て音読する)
こちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。
英文解釈のおすすめ参考書と勉強法
そして、最低ラインとしてこなしておきたいラストの勉強内容が英文解釈。
正しく英文を読めるようになるために、修飾被修飾の関係を見破ったり、SVOCを正しく振ったりできるようになるための勉強です。
例えば次のような参考書で学習するといいでしょう。
具体的には、以下の手順で進めていきます。
- コピーする
- 自分で設定した制限時間内に英文構造を書く(辞書あり)
- 解説を全て読む
- 解説を隠して和訳を書く
- 和訳を解説と比較する
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 知らなかった文法用語を辞書で調べて覚える
- (音源に合わせて)3回音読する
こちらの記事で進め方の詳しい解説をしているので、参考にしてくださいね!
長文読解のおすすめ参考書と勉強法
この記事を読んだ段階で長文読解用の参考書に取り組む余裕がない人も多いとは思いますが、一応長文読解用の参考書についても解説しておきます。
大体300語くらいの長文を詰まることなく読めるようになっておけば、共通テストの問題に取り組む最低限の読解力はついていると判断していいでしょう。
実際の共通テストのリーディング問題はもっと長い文章が出題されるので、300語は本当に最低限です。
リスニング単体で考えれば300語程度の文章が詰まることなく前から語順通りに読めるようになっておけば、十分過去問演習に入ることのできるレベルです。
例えば、次のような参考書がおすすめですね。
具体的には次の手順で進めるといいでしょう。
- 時間を計って読む&解く
- 和訳と見比べながら頭から読み返す
- 解説を全て読む
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
- (音源に合わせて)3回以上音読する
より詳しい解説はこちらの記事をご覧ください!
リスニング練習の勉強法とおすすめ参考書
こちらもこの記事を読んでいる時点ですでにやっている暇はない人の方が多いとは思いますが、一応リスニング用の教材と勉強法を紹介します。
共通テストに向けてリスニングの参考書をこなす時間があるようなら次のどれか1シリーズを選んで勉強をするのがいいでしょう。
勉強法としては次の通りです。
- 通しで1題分解く
- スクリプトと和訳を見比べながら全文読み返す
- 知らない単語を調べて覚える
- スクリプトを見ながら音源に合わせて5回以上音読する
- スクリプトを閉じて音源に合わせて5回以上音読する
詳しくはこちらの記事にまとめているので、参考にしてください!
過去問or予想問題の勉強法とおすすめ参考書
共通テストはまだ数回しか実施されていないので、過去問だけでなく、予想問題集も活用したい所です。
過去問はいわゆる赤本などがあります。
どちらを使ってもそれほど差はありません。
予想問題集には次のようなものがあります。
こちらも必要な回数分だけ買って練習するといいでしょう。
どちらの場合も勉強法は次の通りです。
- 通しで1題分解く
- スクリプトと和訳を見比べながら全文読み返す
- 知らない単語を調べて覚える
- スクリプトを見ながら音源に合わせて5回以上音読する
- スクリプトを閉じて音源に合わせて5回以上音読する
過去問 or 予想問題を何回分練習をすればいい?
続いて何回分、過去問や予想問題で演習をすればいいかについてです。
現役生の場合は学校で共通テスト対策をしたり、模試で演習をすることもあるはずですが、それに加えて自習として5〜10年分は最低でもこなしておきたいところ。
5年分程度では全然点数の良い時と悪い時の差が激しいままな人も多いのですが、模試なども合わせて15回くらいできているとだいぶ安定する人も多くなってきます。
とはいえ、全部で15回分も勉強する余裕がない人が多いので、あとは時間と相談して自分で決めていく形になりますね。
リスニングはリーディングと比べれば時間がかからないので、10回分くらいは頑張ってほしいですね!
浪人生の場合は、各科目20回分ずつくらいは余裕で演習できるはずです。
1つの目安にしてください。
いつから対策をする?11月?12月?1月?
現役生の場合は学校が冬休みに入ったらフリーでできるようになるので、3日で1回分くらいは復習まで含めて演習できますが、それでも1ヶ月かけて10回分程度が限界です。
それに加えて弱点補強もしようと思うのであれば、遅くとも11月末〜12月頭くらいからは共通テスト対策に取り組みたいですね。
現状チェックの段階で4割くらいしか取れないようであれば、もっと早くてもいいくらいです。
共通テスト英語リスニング特有のよくある質問&高得点を取るコツ
共通テストの英語リスニングに特有のよくある質問や、高得点を取るコツをまとめておきます。
- 学校教材を使ってもいい?
学校教材を使ってもいい?
共通テストの英語リスニングに関しては、
「学校教材を使ってもいい?」
という質問をもらうことがあるので、回答していきます。
学校でリスニング用の教材を渡されることがあると思いますが、それが有効に活用できる場合もあれば、そうとも言えない場合があります。
まず全然レベルが足りていない場合。
上述のように現状チェックしてみて6割にも届かない場合は学校教材だろうとまだまだリーディング力不足で効率的に練習できない可能性が高いので、注意してください。
また学校教材は大問ごとにバラバラに練習する形になっていることもあるはず。
これを使って練習ができるのは時間のある人だけです。
時間がなくて焦っているのであれば、むしろ1回分まるまるチャレンジできる教材を使って集中力の面も最初から鍛えていった方がいいでしょう。
というわけで、学校教材が使えるのは次のようなときです。
- 大問ごとにバラバラの練習をする暇がある場合
- 1回分まるまる練習できる形の素材になっている場合
調べてもちゃんと勉強しない
ここまでに書いたことを実践すれば、実際に8割以上で安定させるくらいなら十分できるようになりますが、ほとんどの人は勉強法を調べても、参考書を買ってもちゃんと勉強しません。
塾講師として、受験生指導をしていると、ただただ勉強をしていないだけの人もいれば、共通テストを甘く見ている人も大勢見かけます。
絶対に甘く見ずに本気で取り組んでくださいね!
まとめ
今回は共通テスト英語リスニング対策について、徹底的に解説しました!
実際にこの記事で紹介した方法で勉強すれば、確実に点数は伸びていきますので、焦らず着実に勉強を進めていってください。
それではまた、所長でした!