ども、ぽこラボ所長です!
この記事を読むと
- 個別指導の指導は新人とベテランではどう違うのか
- 新人講師はどんなことに注意して指導をすればいいのか
といったことがわかります。
著者について
こちらのブログを運営しているぽこラボ所長と申します。初めまして!!
私は東大出身の個別指導塾講師でして、大学1年生の頃から個別指導を始めて今はおよそ10年くらい個別指導を行ってきています。専門は物理ですが、高校生の社会以外は国語も含めて全科目指導してきており、大学受験に関しては、無名の地方大学から東大などを含めた旧帝大レベルの大学まで一通り指導してきております。
高校受験は偏差値40くらいから70オーバーまで、公立私立ともに指導しております。
これまでに受験指導は数百人(真面目に数えたことはないですけど1000人は超えていないかな??)担当してきており、おそらくこちらの記事を訪れてくださった方から見るといわゆる「ベテラン」と呼ばれるくらいの指導経験はあるのではないかと思います。
新人の講師の皆さんの講師指導もおそらくそろそろ100人前後担当してきているはずで、この経験をまとめるつもりで執筆しております。
執筆の思いと全体の流れ
執筆へのモチベーション
※無料の記事を探してこちらの記事にたどりついた方にとっては、おそらくこの記事への思いに関しては不要だと思うのでパスしていただいて結構です。
私がこれまで働いてきた塾では個別指導というと、多くの場合は大学生のアルバイトさんたちで講師陣は構成されています。
塾としては運営側からの意見ももちろんありますから採用の段階ではあまり出来の悪い講師を不採用にしまくるといったことはできないです。その結果として、スタート地点としては、かなりバラバラな指導力を持った講師によって多くの塾は運営されています。
塾によっては、ほとんど研修もされないうちに実践投入され、受験まで残り半年しかない生徒さんを担当するといったことも往々にしてある状況です。
アルバイトの家庭教師さんはもっと状況としては顕著なはずで、基本的にはほぼ無研修で生徒さんを担当するはずですから、教える側としても「これでいいのかな?」と不安を持ちつつ指導を重ねている状況は実際に非常に多いはずです。
私はこれまでにかなりの人数の新人アルバイトの講師の皆さんを指導してきましたから、実際、こういった無研修に近い状態の講師の皆さんと、しっかり研修を終えて自信を持って指導できる状態の講師の皆さんとでは、指導力にかなりの差があることを身をもって体感しています。
そして、その差は講師の皆さんではなく、生徒の皆さんの人生に直接的に影響を与えるものです。中高生の通塾率は50%を超える時代になっていて、そのうちのどれだけの生徒さんがまともな講師に担当してもらえているのか、と考えてしまいます。
講師の質を上げることは日本の学力を上げることにかなり直接的に関係しますので、こちらの記事に少しでも多くのアルバイト講師の皆さんにたどり着いていただければなと思っています。
ちなみにより個人的な話としては、私は物理が専門ですから、物理を学習する人が日本人に増えればいいなという思いが強くあります。多くの日本人は中学生の段階で数学が少し嫌いになり、高校生のときにもっと嫌いになり、数学が嫌いなせいで、理系科目は全体的に嫌いだと思い込み、結果として物理を学習しません。
そしてそういった生徒さんの多くは塾や予備校、家庭教師などに頼りつつ、学習を進めるわけですが、そこでも苦手意識は払拭されず、物理が日の目を見ることは永遠にありません。
一方で、塾で良い先生に出会えたことで、理系の学習が楽しい面白いと思えて、苦手意識を払拭するどころか得意教科に転じる生徒さんも非常に多くいらっしゃいます。単に教え方が上手なだけでなく、「自分の手で解ける」という感覚をどれだけ生徒さんに積ませてあげられるかが、この理系科目挽回ルートをたどるための大きな要因の一つだと私は考えています。
そのためにはやはり良い講師を少しでも増やしていきたいですし、この記事が少しでもその役割を担ってくれればとの思いで執筆を続けています。※現在執筆は更新中です。
この記事の内容
こちらの記事は家庭教師の1年生や個別指導塾の講師1年生に向けて、個別指導とはこういうものなんだよという内容をまとめたものです。(以下では家庭教師も個別指導塾の講師もまとめて講師と呼びます。)
おそらくこの記事にたどりついた方の多くは、何か指導の上で悩みを持っていてそれを解決する手段を探していらっしゃる方だと思います。
順に読んでいただけると、「ベテランの講師が指導をするとき、どんなことを意識して指導に取り組んでいるのか」が具体的に分かります。
※正確にはベテラン講師ほど無意識に取り組めている内容なのですが。。。
特にこの「具体的に」という部分が大事で、ベテラン講師の思考を出来得る限り「言語化」して「感覚的に処理している部分」を新人の講師でも取り組めるように記したつもりですので、そのつもりでご覧ください。
全体で4つのパートに分かれています。※今後増える可能性が高いです。
- 初回授業前までの授業準備
- 授業中に意識すること
- 宿題・課題で意識すること
- 授業のテクニック
教える際の授業のテクニックをお探しの方が多いかもしれませんが、正直申し上げますとテクニックは一朝一夕に身に付かないものの方が多く、実際の解決策として機能するまでに時間がかかることが多いです。ですから、テクニック以外の部分からまずは授業の流れに沿って解説していきます。
実際の所、このテクニック以外の部分だけでもかなりの問題は解決してしまうのではないかと想像しています。
もちろん、授業のテクニックについても解説はしています。まずはどの科目にも使えることをメインにピックアップして解説し、その後、個別の科目について解説をしています。
ただし、個別の科目については、私が理系の講師ということもあり、国公立大の受験で必要な科目に絞って書いています。社会科目については他の教材なども探していただければと思います。何か良い記事があったら他薦でも自薦でも構わないので教えてください。
基本的にはご自身の教えていない科目につきましても読んでいただくのがいいかなと思います。実際に教えることがなくとも身に付けておいて損はしないことも多く書いたつもりです。
※順次更新中ですので、少々お待ちください。
初回授業までの準備
授業中に意識すること
宿題・課題で意識すること
04学校の宿題の取り組み方もチェック
授業のテクニック
01話す内容より話し方
02話すよりも話させる
03予習は引き算、復習は足し算
04板書の考え方
05厳しいことを言えない関係性はダメ
06褒め方のバリエーションを増やす
07生徒の変化に気づくこと