ども、ぽこラボ所長です!
今回は社会人が「大学の一般入試」で受かるにはどうすればいいのか、超具体的な手順を紹介します。
「受かることができるのか不安」
「独学でも受かることはできるの?」
「挑戦してみたいとは思うけど、何から始めていいのか分からない」
こんな悩みをお持ちではありませんか?
最初に言っておきますが、
社会人でも大学の一般入試に合格することは出来ます。
ですが、事前知識もなく合格するのは正直かなり絶望的なので、こちらの記事でぜひしっかり勉強してから挑んでいただければと思います。
※この記事の中では「社会人」の定義に「専業主婦」や「フリーター」なども含まれます。
こちらの記事をさらに加筆グレードアップしたkindle本も出版したので、興味があればこちらからどうぞ!
社会人が大学一般入試に受かるための超具体的な手順
まずはめちゃくちゃ具体的に、一般入試に受かるまでの手順を紹介します。
手順は以下の通りです。
- 試しに勉強する
- 入試情報の徹底的な調査する
- 作戦、計画を立てる
- 周りの理解を得る
- 勉強法の勉強
- 勉強&改善
ここで簡単に流れを説明してこの後、1つずつを詳細に解説していきますね。
大学に行きたいと思い立ったら、モチベーションは十分か、勉強を続けられそうかどうか、軽く自分自身の意気込みをテストしてみます。
2週間程度で良いので、簡単に勉強してみて、やる気が下がってこないならあなたのやる気は本物です。
やる気が本物と判断できたら、次は入試情報の徹底的な調査です。
- 何大学に受かりたいのか
- 何の科目を勉強すればいいのか
- 何点必要なのか
- どれくらい勉強しないといけないのか
- 受かったとしていくらくらいお金が必要なのか
諸々を含めて調査していきます。
大変ですが、やる気が本物であれば、調査も必ず最後までやり切ることが出来ます。
入試情報をある程度まとめることが出来れば、今度は具体的に勉強内容を調べて計画を立てていきます。
最初から難しい問題をやっても手も足も出ませんし、いつまでも簡単なものを勉強しても合格はできません。
何をどの手順で勉強しなければならないのか、科目ごとに調べて、まとめて作戦を立てます。
作戦を立てるときには、自分が1日何時間だったら勉強できるのか、そういった時間の情報も合わせて確認して、受かるまでの全体像をここでつかむ必要があります。
場合によっては、周りの理解を得ないと、十分な勉強時間を確保できない可能性もあるでしょう。
その場合には、周りの理解を得る必要があります。
社会人が独学で受かるのは、高校生や浪人生と比べて大変なのは間違いないので、手伝ってもらうことは悪いことではありません。
ですが、手伝ってもらうにも、計画も作戦も無しに手伝ってもらうのは難しいですよね。
最初から周りに話をするのは少し気が引ける方も多いと思いますが、その場合は、少し勉強をしてからでも大丈夫です。
ここまでいったら、勉強をスタート
とする前に、ここで先に勉強法の勉強をしておくのがおすすめです。
やはり社会人は高校生・浪人生と違って、勉強に使える時間が限られているので、
短い勉強時間でどれだけ効率的に学習を進めるためには、効率的な「勉強法」を勉強しておくことはほぼほぼ必須です。
勉強法と言っても、単に「暗記するコツ」のようなものだけでなく、勉強のモチベーションを維持する方法なども一緒に学習しておくといいでしょう。
ここまで学べばあとは、本気で勉強するだけ。
勉強するだけなんですけど、勉強を単に続けるよりは、反省や改善も同時に行っていく方が合格の可能性はグッと高まります。
その方法までしっかり勉強して欲しいところです。
これが大まかな攻略方法の流れになります。
ここからはかなり細かく解説していきますから、1回で読み切るのは少し大変かもしれません。
ブックマークなどをしておいて、時間をかけて吸収していただければと思います。
試しに勉強する
社会人受験最初の一歩は「試しに勉強すること」です。
受験してみたい
と思ったとしても、そのやる気が本物でなければ、そもそも受験するところまでたどり着くことがめちゃくちゃ難しいのが社会人受験の特徴です。
あなたのモチベーションが十分か、自分をテストしてみましょう。
まずは毎日1時間の勉強を2週間続けてみてください。
この記事を読み終わってからで構いません。
途中まで読み進めれば、何から勉強を始めればいいかは分かるはずなので、
文系の方は「英語」「古文」をそれぞれ30分ずつ2週間、
理系の方は「英語」「数学」をそれぞれ30分ずつ2週間、
勉強してみましょう。
テストしてほしいのは
「5時間勉強を365日休まずに続けろ」を言い渡されても、「どうにかなりそう」と思えるかどうか
です。
もちろんたった1時間の勉強でも2週間続けるのは、簡単ではありません。
※運動習慣ゼロの人が毎日1時間のジョギングを2週間続けるのと同じくらいの難易度はあります。
途中途中で辛いなと思いながらでも
まあでも意外とどうにかなるかもしれない
とポジティブに感じられれば、テストとしては十分です。
迷ったらまずは試す
高校生・浪人生の大学受験生も
「このままで大丈夫なのかな?」
「どっちをやればいいのかな?」
「どれくらいのペースで進めるのが正しいのかな?」
といくらでも迷うことはあります。
社会人受験生でもそれは同じでしょう。
覚えておいてほしいのは、
迷っている暇があったら調べる
迷っている暇があったら試しにやってみる
のが大事ということ。
この記事を読んでいる時点で「調べよう」という意志はあなたにあるはず。
ですから、これからは「試しにやってみる」という感覚を養っていってください。
迷っている暇があったら、試しに勉強してみる。
上手く行かなかったら大学受験を止めても構いません。
ですが、試す前に迷って前に進まないのは時間がもったいないのでやめましょう。
入試情報の徹底的な調査する
試しに2週間程度、勉強を続けてみて、それでも大学受験を続けるモチベーションが下がらなければ、次は「入試情報の徹底的な調査」です。
具体的には、
- 志望校&学部を調べつつ決める
- 必要なお金を調べてまとめる
- 入試のシステムについて調べてまとめる
- 必要な勉強時間を調べる
この4つを順につぶしていきましょう。
志望校&学部を調べつつ決める
まずは志望校と学部を決めていきます。
志望校と学部を決めないと、入試の仕組みについても調べられませんし、勉強の作戦を立てていくことも出来ません。
最初の段階で1校に完璧に絞り切る必要はないですが、早い段階である程度は絞っておくのがおすすめです。
決めるときの要素は以下の3つがメインになるはずです。
- 興味や適性
- 難易度
- 学費などの資金面
それぞれ見ていきましょう。
興味や適性
まずは興味や適性から考えていきます。
自分が大学に行って何を学びたいのか、あなたは何が得意なのか考えるといいでしょう。
この際に、大学に行かないと本当に学べないこと、得られないことなのか考えてみるのは重要です。
意外に資格試験の勉強をしたり、スクールに通ったりすることで解決することも多いはずですから、敢えてめちゃくちゃ大変な大学受験&大学生活を選ばなくてもいいのであれば、それに越したことはありません。
※受験から卒業までに5年以上かかります。(長い人は8年以上かかることもあるはず)
「とにかく大学だけは本当は卒業しておきたかった」
「学歴がとにかく欲しい」
といった動機も全然OKですが、この場合は「何を学びたい」みたいなことはないかもしれませんので、まずは自分の興味や適性から絞っていく必要があります。
例えば、「学部 適性」などのようにググって出てくるサイトをいくつか見てみて、適性診断をしてみてください。
>>https://www.eibi-navi.com/tekisei/
>>https://manabi.benesse.ne.jp/op/g45_tekikensa/jk01/
ここで出てきた学部でどんなことを勉強するのか調べてみて、
まあ悪くないかな
と思えたら、その学部に決めてしまってOKです。「絶対にこれが良い」というのが決まる人は最初から学部選びで困ることはないでしょう。
難易度
次に大学の難易度についてです。
「文学部 偏差値 ランキング」のように「学部名 偏差値 ランキング」でググると、偏差値順に並んだ表がいくらでも出てきますので、そちらを参考にするといいでしょう。
難易度に関しては、勉強をし始めた段階では
偏差値60とか言われてもピンとこない
という人がほとんどだと思います。
興味・適性を満たしている学部があって、費用面もクリアしている大学のHPを偏差値の高いところから順に見ていくといいでしょう。
まだ勉強していないのに
この大学に行ってみたいけど、無理そうだな。。。
などと考える必要は全くありません。
また一旦学費などの必要なお金を置いておいて、行きたい大学をいくつか絞ってみましょう。
学費に関しては、貯金を頑張ったり、奨学金を使ったりすれば、クリアできることが多いですし、
特に私立の場合は、1校1校必要なお金が変わってくるので、全部調べようとすると1週間やそこらでは時間が足りません。
志望校を絞ってから計算していくのがおすすめです。
学費などの資金面
というわけで最後に、学費などの資金面についてです。
受験費用から、卒業までの授業料、そして一人暮らしをこれから始めるというのであれば、そのあたりの費用も必要になってきます。
特に授業料に関しては、国公立大と私立大で全然違いますから、そのあたりも詳しく調べておくのがおすすめです。
必要なお金を調べてまとめる
前の節でも解説しましたが、学費だけでなく必要になるお金を全て計算しておくのがおすすめです。
具体的にはこちらの記事に詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
>>保護者・社会人受験生向け | 大学受験から大学卒業までにかかる費用一覧
仕事を続けながら大学にも通うつもりであれば、4年で卒業するのは最初から諦めておいた方がいいでしょう。
また今住んでいる家から通えるのか、それとも引っ越しが必要なのかなどによっても費用面の計算は変わってきます。
進学した後、どういう風に過ごすかも含めて費用面は丁寧に見積もっておきましょう。
入試のシステムについて調べてまとめる
志望校と必要なお金について、まとめたら次は入試のシステムについて調べる必要があります。
入試の形式は大きく分けて、以下の10パターンあります。
- 国公立大学の一般入試
- 私立大学の一般入試
- 共通テスト利用入試
- 共通テスト併用入試
- 外部試験利用入試
- 指定校推薦
- 公募推薦
- 総合選抜型入試
- 社会人入試
- 帰国生入試
このうち社会人が大学入試で利用する可能性が高いのは、以下の5種類です。
- 国公立大学の一般入試
- 私立大学の一般入試
- 共通テスト利用入試
- 共通テスト併用入試
- 社会人入試
最低でもこの5種類の入試形式の違いを意識して、どのスタイルで受験するのかを考える必要があります。
以下の記事を参考にこの5種類の入試形式の特徴をまずは把握しましょう。
>>大学受験の全受験方式(形式)を比較して得点化!違いやメリットデメリットを詳細解説!
そのうえで、志望校ごとに募集要項をチェックして、A大学はどの入試形式を使うか、B大学はどの入試形式を使うか、などと作戦を立てていく必要があります。
とはいえ、勉強がある程度進まないと、どの入試形式がどれくらい難しいのかなどの判断も難しいのは間違いないですから、
最初はひとまず一般入試に受かるだけの学力を身につけるという方針でも構いません。
その場合でも、各志望校ごとに
どの科目が受験で必要になるか
は最初からちゃんと把握しておきましょう。
必要な勉強時間を調べる
志望校を絞って、入試形式も把握出来たら、次は必要になる勉強時間を調べてみましょう。
スタート地点とゴール地点の差が大きい人ほど勉強時間が必要になりますし、
勉強慣れしているかどうか、好きかどうか、効率的に勉強を進められるかどうか、でも必要な勉強時間は全然違う値が出てきます。
ものすごく大雑把に言えば
- 私立文系→4000時間
- 私立理系→6000時間
- 国公立文系→8000時間
- 国公立理系→9000時間
くらいになるでしょう。
以下の記事に詳しいことは書いています。
>>社会人が大学の一般入試に受かるためには何時間必要?ベテラン塾講師が解説!
これに関しては、サイトによってはもっと短時間で合格可能と書いているところもあると思いますし、逆にもっと大変と言っているサイトもあると思います。
いくつか調べてみて、自分なりに納得できたものを信用すればいいでしょう。
そう簡単に合格はできない
という事だけでも意識しておいて欲しいところです。
作戦、計画を立てる
まだまだ勉強を本格的にスタートするまでには先が長いですが、頑張りましょう。
ここまでで、
- 志望校の決定(絞り込み)
- 費用面の調査
- 入試形式の基礎知識の調査
- 必要な勉強時間の調査
までが終わったので、次は作戦・計画を立てる段階です。
上述のように、高校生や浪人生と違って、勉強時間の確保が難しい社会人ですから、作戦を丁寧に立てて、効率的に勉強を進めないと志望校に受かるのは非常に難しくなってしまいます。
少しでも不合格の確率を下げるために戦略的に勉強を進めていきましょう。
作戦立ての具体的な手順は以下の通りです。
- スタート地点の把握をする
- 1週間の最大勉強可能時間を計算する&必要勉強時間を何年でクリアできそうか調べる
- 合格最低点、各科目の配点、過去問をチェックする
- どういうルートで勉強するのか調べる
- 年間計画、週間計画を立てる
それでは1つずつ解説していきます。
ここで、この記事の3分の2くらいなので、まだまだ続きます。
時間がかかりそうならブックマークをして後で読むのもありです。
スタート地点の把握をする
作戦を立てようにも、勉強を始めた時点での学力が把握できていなければ、レベルに合った正しい教材を選ぶことは出来ません。
特に難しすぎる教材からスタートするのが1番失敗しやすいパターンなので、それだけは避ける必要があります。
スタート地点を把握するために以下の2つのテストを解いてみるのがおすすめです。
- 高校入試
- センター試験過去問
勉強からたった数年離れるだけでも、中学レベルの内容すら忘れているというのは割と普通のことです。
まずは高校入試がまともに解けるか確認してみましょう。
お住まいの都道府県の公立高校の入試問題を解けばOKです。
できれば、高校入試程度であれば、90%以上は得点したいところ。
志望校が私立大の場合は、受験で使う科目だけでも90%超えられるか確認してみてください。
※例えば、私立文系なら英国社のみで十分です。
もし超えられないようなら、中学レベルの復習から勉強を始めるような計画を立てるつもりで。
高校入試レベルであれば、問題なく解けるという方は、センター試験を解いてみてください。
2021年の入試からセンター試験ではなく、共通テストと名前が変わって、もちろん出題形式も変わったのですが、スタート地点を把握するためだけであれば、センター試験を使うのがおすすめです。
センター試験の2020年のものを受験に使う科目だけでいいので、全科目解いてみましょう。
この段階では全然解けなくても構いません。
スタート地点をしっかり把握したうえで、勉強を開始するための準備をしていると思って、手を動かしてください。
1週間の最大勉強可能時間を計算する&必要勉強時間を何年でクリアできそうか調べる
スタート地点を把握したら、次は「勉強時間」について詳細に検討していきます。
まずは1週間の最大勉強時間を計算してみましょう。
平日~時間、土日祝~時間だから1週間で最大~時間は勉強できる
ということを計算するだけです。
ここで注意するのは
出来るだけ細かく計算する
ということ。
朝起きてから、夜寝るまでの行動パターンを全て書き出して計算を進めてください。
例えば、電車やバスで通勤しているのであれば、その時間は勉強も可能ですよね?
仕事の昼休みももちろん、食べながら勉強できますし、食後の休憩なども勉強可能時間です。
その全てを勉強に生かしきれるかどうかは置いておいて、一旦、最大値を計算しましょう。
その上で、「最大勉強可能時間を100%使いきれる」として、1年で何時間勉強可能か計算してみてください。
1週間の最大勉強可能時間を50倍するだけでOKです。
※1年は52.~~週間ありますが、実際に勉強できるのは、そこから少し引き算した50週とみなしておいた方が無難です。
ここまで計算できたら、少し上で調べておいた「必要な勉強時間」の値を使って、合格するまでに何年必要か計算してみましょう。
具体例をここでは出しておきます。
最大で平日4時間、土日8時間勉強できる人は1週間で36時間勉強可能です。
ということは1年で勉強できるのは36×50=1800時間。
私立文系なら2年少し、国公立理系なら5年かかることになります。
あなたの場合、どうなるか計算してみましょう。
計算してみて、どう思いましたか?
ちなみにこの計算は最大勉強可能時間をフルで生かし切った場合の計算なので、この数字の1.2~1.5倍くらいの時間がかかる人は大勢いらっしゃいます。
3年もかかるなら止めておこうかな。。。
などのように思ったのであれば、ここでやめるのも全然アリです。
実際、仕事をしながら勉強のモチベーションを保ち続けるのは、それほど簡単なものではありませんし、
3年もあれば、生活環境が変わって、勉強に使える時間も変わってしまう可能性も出てきてしまいます。
ですので、この時点で
ちょっとしんどそうだな、
と思った方は、大学受験などせずに、もっと有益なことに時間を使ってみることをおすすめします。
大学に行かなくても、ここで計算した分の時間を使えば、いろんなスキルを身につけることが可能なはずです。
ちょっと大変そうだけど、頑張ってみようかな
と思えた人は続きを読んでもらえればと思います。
この後の内容に少しでも勉強時間を伸ばすためのコツもまとめていますので、そちらも後でご覧ください。
1週間の最大勉強可能時間を少しでも伸ばせれば、何年かかるか計算した結果も変わってきます。
また、効率的に勉強を進められれば、もう少し短時間でも合格する人は大勢いますから、勉強法についても後半で解説していきます。
合格最低点、各科目の配点、過去問をチェックする
次はゴール地点の把握です。
大学受験ではゴール地点の把握も非常に重要です。
ちゃんとした場所が理解できていないと、勉強が違う方向に進んでしまったり、
たどり着いたと思っていても、距離が足りていなかったり、と失敗する要因に直結するのがゴール地点の把握の有無です。
具体的には
- 合格最低点
- 各科目の配点
- 過去問の出題傾向
をチェックしましょう。
合格最低点
合格最低点はパスナビというサイトを確認するのが見やすいでしょう。
最新の合格最低点などは、パスナビに反映されていないこともありますので、その場合は、大学のHPを確認するといいですね。
公立高校の高校受験の場合だと、レベルの高い高校は8割~9割得点しないと合格できないこともありますが、大学の場合は、そこまで高得点が必要な大学はほとんどありません。
多くの場合は、6割~8割の中には収まっているはずです。
とはいえ、年度によってバラつきはあるので、1番高得点が必要な年でも受かることができるだけの得点が今後の勉強の最終目標になります。
過去3年分くらい確認してみるといいでしょう。
ときどき、ここ数年で問題の形式や、科目ごとの配点など入試のシステムが変わってしまった大学もあるはずですが、その場合も、必要な得点率が大きく変わることはあまりないので、重要視すべきは得点率です。
多くの場合は合格最低点が公表されているので、確認できますが、逆に合格最低点が公表されていない大学も少数ながらあるので、それは諦めるしかありません。
とはいえ、こういった大学でも8割以上の合格最低点になることは少ないので、ひとまず合格最低点が公表されていない大学は8割~8.5割あたりを目標点にしておくといいでしょう。
各科目の配点
つづいて、各科目ごとの配点も確認しましょう。
私立大学の一般入試であれば、個別試験の配点だけ確認すればOKです。
英語200、国語150、社会150
のような配点が、パスナビで確認できます。
こちらも、最新版は大学HPで確認することをおすすめします。
この例くらいの配点比なら割と普通ですが、大学によっては英語:国語=2:1でそれだけで決まるということもあって、
この場合は明らかに英語の勉強時間の比率を上げる必要がありますよね。
配点の高いものに多くの時間をかけた方が一般的には効率的に合格に近づきます。
また国公立大や、共通テスト併用型の私立の入試形式の場合は、科目ごとの配点だけでなく、共通テストと個別試験の配点の割合が違う場合もあります。
例えば、東大などは少し厄介で、共通テスト900点満点を110点に圧縮換算して、個別試験の440点と合わせた配点で合格最低点を考える必要があります。
また共通テストの得点が低かった人は「足切り」されて、個別試験に臨むことすらできない大学もあります。
東大もその例の1つです。
過去問の出題傾向
配点的には、数学がものすごく高くても、数学の問題が他の科目よりも圧倒的に難しいのであれば、勉強の方針を考える必要も出てきます。
ですので、過去問の出題傾向についても初めからある程度把握しておいた方がいいでしょう。
ただし、過去問の難易度に関しては、かなり勉強をして実力がつかないと分からない部分が大きいので、もっと後になってからでもかまいません。
ここで把握しておきたいのは出題形式や頻出分野などがあるかどうか。
例えば、英語のリスニングが出題されない大学は多いですが、リスニングが出題されないのに、作戦を立てずにただ英語力を鍛えようとしているとリスニングの勉強も入ってきてもおかしくはないですよね?
でも、本当に効率的に受験で成功する勉強をしたいのであれば、受験に必要なことを優先的に勉強すべきです。
このように、過去問の出題形式や頻出の分野を知っているかどうかで、効率的に勉強できるかどうかは変わってきますから、過去問を早めに確認しておくようにしましょう。
科目ごとに、どんな内容をチェックしておくべきかは以下の記事にまとめていますので、確認してみてください。
>>大学受験の過去問を早めに解かなければいけない?解かずにチェックするべき項目をすべて解説します!
※ちなみに、中学レベルの勉強内容も怪しいという人は先に中学内容は勉強し終えてから、チェックする方が無難ですので、その点だけご注意を。
どういうルートで勉強するのか調べる
スタート地点、ゴール地点を把握し、各科目の配点や出題形式を何となく把握したら、次は各科目ごとにどういうルートで勉強するべきか調べる必要があります。
たとえば、英語であればまずは「英文法」と「英単語」から勉強するのが王道ルートです。
最初から長文読解の勉強をしても、文法や単語が頭に入ってないと勉強が全く前に進みません。
効率的に前に進むためのルートは確実に存在しています。
各科目ごとにどういった教材をどういった順に勉強していけばいいのかは必ず調べてから勉強するようにしましょう。
この知識がないと早い段階で確実に勉強するのが嫌になります。
ちょっと面倒ですけど、全科目とも勉強ルートを確認しておいてください。
以下に全科目分の参考になるページを貼っておきます。
>>大学受験のための英語の勉強ロードマップを図解!中学レベルから大学入試まで完全網羅!
>>大学受験のための数学の勉強ロードマップを図解!定期テストレベルから入試レベルまで完全網羅!
>>大学受験のための国語の勉強ロードマップを図解!現代文・古文・漢文全てを完全網羅!
年間計画、週間計画を立てる
ある程度、基礎知識もそろってきたところで、計画を具体的に立てていきましょう。
ここまでの知識をより補強するためにも、
「~~大 英語 参考書」
などのように志望校名、科目名を入れて参考書のルートを改めて検索してみてください。
上で紹介したページでもおすすめの参考書を紹介していますが、情報は出来るだけ多くの人から集めておくべきですし、あくまでも私が紹介した参考書は一般向けの参考書なので、志望校に特化したページも参考にするといいでしょう。
ここまでで、何年計画で勉強すれば、合格できそうかの計算も終わっているはずなので、以下のような年間計画を作ってみましょう。
ここで重要なのは以下の5点です。
- 最初の2~3ヵ月は助走期間と考える
- 一般的な受験生よりも過去問期間を長めに設定する
- 必ず後ろ倒しされることを想定する
- 1ヵ月=28日のつもりで設定する
- 計画は修正を繰り返す
最初の2~3ヵ月は助走期間と考える
まず受験勉強を始めるといっても最初の数か月はまともに勉強習慣もついていないので、フルで予定通りに勉強できるものとは思わない方がいいでしょう。
1週間の勉強可能最大時間の20%くらいから始めて、次の週は30%くらい、その次の週は40%くらいと、徐々に勉強時間を伸ばしていくのがおすすめです。
最初からフルで勉強していっても99%くらいの人は失敗しますし、失敗を積み重ねると
私って勉強に向いていないのかな?
と勘違いしてしまいますので、最初から全力を出し切らずに徐々に体を慣らしていきましょう。
一般的な受験生よりも過去問期間を長めに設定する
一般的な受験生だと、受験年度の10月くらい(遅くとも11月)から過去問を始めて、そこからは過去問演習メインの生活になる人が多いですが、
受験生は1日10時間程度は受験勉強に時間を使えますので、一般的な受験生と同じだけの過去問演習期間を設定していると、社会人受験の場合は過去問演習の時間が半分程度になってしまいます。
受験で1番大事なのは過去問演習と言っても過言ではないので、過去問演習期間は一般的な受験生の倍程度、具体的には受験年度の5月~7月には始められるようなペースを想定しておくことをおすすめします。
必ず後ろ倒しされることを想定する
かなり長めに過去問演習の期間を設定しておいても、年間計画は全体的に後ろ倒しされるものです。
「必ず」後ろ倒しで進んでいくものと思っておく方が無難でしょう。
ですので、全体的に余裕を持ったペースを意識して計画を立てておいてください。
1ヵ月=28日のつもりで設定する
1ヵ月は30日もしくは31日ありますが、基本的に28日=4週間で計算しておくのがおすすめです。
28日計算にしておいて、残った2日~3日は計画通りに進んでいない部分の補習期間にしましょう。
正直、この期間を入れておいてもそれでも後ろ倒しされていくものなのですが、月末の2日3日の計画修正のための追い込みを設定しているだけでも、少しはマシになります。
計画は修正を繰り返す
計画は必ず後ろ倒しされていくものと説明しましたので、計画は毎月のように修正していく必要があります。
特に、最初に立てた計画は大雑把なものになっているのが普通です。
参考書Aは思ったよりも時間がかかりそうだったけど、参考書Bは思ったよりも早く進んだ
みたいなことは頻発するものですから、各参考書のペースも意識しながら計画を修正していくのがいいでしょう。
修正や改善の方法はこの記事の最後の方にまとめておきます。
週間計画を立てる
年間の大雑把な計画が立てられたら次は週間計画です。
「学校の時間割」を思い出して曜日ごとに計画を立ててみましょう。
まずは睡眠、食事、家事、仕事を全て計算して、フリーな時間を出していきます。
最初のうちは25分勉強5分休憩を基本の1セットとして、そこから自分に合った1セットを探っていくといいでしょう。
具体的なイメージはこんな感じです。
毎週記録をつけて反省できるように、確実に計画は書き上げておきましょう。
計画は頭の中で整理するだけでは反省、改善が中途半端になってしまいます。
毎週完成系を作っておいて、それを使いながら反省して、次回の分を作るというルーティンを作っておくのがおすすめです。
周りの理解を得る
計画を立ててみると、思ったよりも時間がかかってしまって、もう少し短縮して挑戦できないかな?と思う可能性は高いはず。
周りの理解を得て、時間をもっと確保できないかは確認してみてもいいでしょう。
具体的には
- 家族の理解を得る
- 会社の理解を得る
の2つの要素がありますので、そちらを簡単に説明していきます。
家族の理解を得る
家族の理解を得られれば、
- 家事の負担の分担
- 受験勉強に使えるお金が増える
- モチベーション維持に役立つ
などのメリットがあります。
家事の負担の分担
具体的には、炊事、洗濯、掃除、子育て系業務が少しでも減れば、それだけ分の勉強時間が確保できます。
もし家族やパートナーに受験したい旨を説明して、多少なりとも応援してくれるのであれば、まずは時間を確保するための協力を申し出るといいでしょう。
受験勉強に使えるお金が増える
次にお金の問題です。
こちらはどこかのタイミングで確実に相談が必要になる話です。
もちろん、受験料から卒業までにかかる授業料なども必要になりますが、もし余裕があるのであれば、時短に役立つ家電やサービスが使えるとかなり勉強は有利に出来るようになります。
例えば、
- 乾燥機付き洗濯機
- 自動掃除機
- 食洗器
などがあれば、家事の時間は随分減ります。
また、宅配サービスや家事代行サービスなども利用できれば、こちらもやはり家事の時間を減らすことができますよね。
勉強効率を上げるために、塾や家庭教師を利用することもできるかもしれません。
勉強環境を整えるために自習スペースやコワーキングスペースを借りるのもおすすめできるお金の使い方です。
このように家族と相談して、お金の折り合いがついていれば、受験勉強を有利に進めるために使える選択肢はかなり広がりますので、ぜひ早い段階で1度相談してみてください。
以下の記事にも詳しいことは書いています。
モチベーション維持に役立つ
そして、身内に受験勉強を頑張る旨を伝えておけば、自分自身の退路を断つのにも役立ちます。
さすがに「大学受験をしたい」という宣言をしたからには、多少なりとも努力をしないと格好がつかないですからね。
合わせてサボっているときには、喝を入れてもらう約束を取り付けておいてもいいでしょう。
会社の理解を得る
会社の理解を得るのも、社会人受験生にとっては大事なことです。
具体的には
- 定時退社、有給消化の徹底
- 進学後の相談
などができるといいかなと思います。
定時退社、有給消化の徹底
社会人が大学の一般入試に受かろうと思ったら、1番大変なのは時間とモチベーションを管理することになりますが、どちらにも邪魔をしてくるのが「残業」です。
圧倒的に残業がなく、毎日定時退社できる環境の方が受験には有利になりますので、定時退社だけは理解を得られるように確実に交渉することをおすすめします。
また有給も消化していますか?
有給1日分をまるまる勉強にあてられればそれだけでも12時間以上勉強することができます。
消化できていないのであれば、こちらも出来るだけ使っていきましょう。
可能であれば、リモートワークも週に1日だけでも入れられれば、通勤時間分の勉強時間を確保できますし、
車やバイクで出勤するよりも、電車やバスを利用した方が、移動中に勉強もできるのでおすすめです。
こういった細かいことも可能ならば相談してみるといいですね。
進学後の相談
仮に進学できたとして、という話も合格が見えてきたら、会社と相談をしておきたいところです。
そのまま会社を続けながら、大学に通うのであれば、会社にはかなり融通をきかせてもらう必要があります。
時短勤務とかフレックス勤務のようなシステムがないとかなり厳しいかもしれません。
休職も4年間となるとかなり厳しいことが多いと思いますので、そのあたりも含めて話をしておくのがいいでしょう。
もちろん大学に進学できたら仕事を辞めるというのであれば、それも合わせて会社と相談しておく必要はありますね。
相談できないなら転職もあり
勉強時間の確保もままならないくらいにブラックな会社だったり、ブラックではないけど、大学受験の話を上司に相談するような雰囲気ではないような会社の場合は、転職を考えるのもありでしょう。
転職することはリスキーに思えるかもしれませんが、転職活動をすること自体にリスクはほとんどありません。
意外に、転職してしまったらいい会社に出会えて大学受験に対するモチベーションがなくなってしまうかもしれませんが、それはそれで人生が豊かになっていいことかなと思います。
少しでも転職が頭をよぎったら、転職活動だけはしてみることをおすすめします。
勉強時間が増えたら、計画も修正を
周りの理解を得られて、無事勉強時間を増やすことが出来たら、計画も上方修正することができるかもしれません。
再度、計算をしてみて、計画を修正してみましょう。
実際、この記事のラストのあたりでも触れますが、計画の修正はかなり頻繁に行うべきことですから、
ちょっと計算し直して、修正するくらいなら、気合いで乗り切るくらいでないと後々つらくなってくるでしょう。
練習と思って、修正を。
勉強法の勉強
計画もある程度完成系が見えてきたら、まずは少し時間を取ってでも「勉強法の勉強」をしましょう。
特に社会人の場合は、高校生や浪人生と違って、勉強に使える時間が限られていることはくり返し伝えてきましたので、
少しでも効率的に勉強することが大事なのは理解いただけるかと思います。
勉強法に関しては大きく分けて次の2つ。
- 全科目に共通の勉強法
- 各科目の勉強法
この2つを学ぶ必要がありますが、ここではメインに全科目に共通の勉強法を軽く紹介して、以降は「勉強法の勉強」をどうやってするのか解説します。
この記事は残り3分の1くらいです。
全科目に共通の勉強法
まずは全科目に共通の勉強法についてです。
例えば、次のようなことは1度はどこかで考えたこともあるのではないでしょうか?
- 短期間で一気に進めた方がいいのか、少しずつコツコツ進めた方がいいのか
- 書きながら覚えた方がいいのか、読んで覚えるのがいいのか
- 朝勉強がいいのか、夜勉強がいいのか
- 1時間置きに休憩した方がいいのか、3時間くらい一気に進めた方がいいのか
などなど。
こういった勉強の作戦や手段を考えるのは非常に重要なことです。
実際のところ、自分にあった勉強法は自分で探すしかない部分もありますが、やってほしくない勉強法はあります。
勉強効率が著しく悪くなるような手段だけでもできるだけ避けられると強いですから、ここではそういったことを簡単に解説します。
そのあと、より集中して勉強するためのテクニックも紹介しますから、ぜひそこまで今この瞬間にしっかりインプットしてもらえればと思います。
勉強効率を上げるコツ
今すぐにでも使えるようになってほしい、勉強効率を上げる方法は以下の通り。
- 分かることではなく分からないことに時間を使う
- 手を動かす時間をできるだけ長く作る
まずは分かることではなく、分からないことに出来るだけ長い時間を使っていきましょう。
例えば、「ノートまとめ」などはテスト勉強の手段としてこれまでに使ってきたことがあるかもしれませんが、ノートまとめをするときには、
教科書を読んで理解できたこと
をもう1回書いていませんでしたか?
勉強が得意な人は、同じノートまとめをするにしても(ノートまとめ自体をあまりおすすめしませんが)、
- 覚えていない部分を書き出す
- 理解できていない部分を後で調べるためにまとめる
などのように分からない部分に時間を割きます。
分かる部分ではなく、出来る限り「分からないこと」を「分かること」にするために、
あるいは「覚えていないこと」を「覚えていること」にするために時間を割くようにしましょう。
またその時間を長くするためには、出来るだけ問題を解く時間を増やすのが1番手頃です。
ノートにまとめたり、授業を聞いたり、というのは、絶対に「わかること」にあてる時間をゼロにはできませんが、
問題演習の2周目以降に関しては、「分かっていること」「覚えていること」に使う時間を限りなくゼロに近づけることができます。
出来るだけ問題を解くなどの手を動かす時間を多くとるようにしましょう。
集中して勉強に取り組むコツ
次に集中して勉強に取り組むためのコツについて。
- 脳を疲れさせずに勉強をする
- 休憩を制御する
の2点を徹底的に意識してもらいたいところ。
脳を疲れさせる行為は、例えば
- 休憩と称してスマホを眺める
- BGMをかけながら勉強する
- 次に何を勉強するか考えない
スマホはいじっているだけで脳は疲れますし、BGMを聞きながらの勉強も脳は疲れてしまいます。
また次に何を勉強するか、考えるだけでも脳は疲れてしまいますので、事前に計画を立てた状態で勉強するのがおすすめです。
また、休憩を上手くとれば、集中力を出来るだけ高い状態で維持しながら、次の勉強に移ることができます。
具体的には
- 中途半端でも時間で区切って休憩する
- 短時間の勉強と短時間の休憩を繰り返す
- 勉強の復帰を阻害するものと物理的に距離を取る
などは早い時期から徹底できるといいでしょう。
「あと少しだけ」と頑張ってキリの良いところまで進んでしまうと、頑張った分だけ長めに休憩したくなるのが人間です。
そこから復帰するのが難しくなるので、時間で区切って、短時間の勉強と短時間の休憩を繰り返すのがおすすめです。
また休憩中はスマホを触らない方がいいのは上述の通りですが、それだけでなくもちろん、
- テレビ
- 本、マンガ、雑誌
- ゲーム
- ベッド
などからも物理的に距離を取っておくのがおすすめです。
誘惑に打ち勝つ努力をするよりも、そもそも誘惑のない状況を作り出す方が圧倒的に簡単です。
各科目の勉強法
改めて、各科目の勉強のルートを確認しましょう。
>>大学受験のための英語の勉強ロードマップを図解!中学レベルから大学入試まで完全網羅!
>>大学受験のための数学の勉強ロードマップを図解!定期テストレベルから入試レベルまで完全網羅!
>>大学受験のための国語の勉強ロードマップを図解!現代文・古文・漢文全てを完全網羅!
そのうえで、それぞれの科目の参考書をどのように進めていくのが効率的なのか調べてみてください。具体的には「単語帳 勉強法」などと調べる具合です。
さすがにここから全ての参考書のパターンを書いていくと長すぎてそれだけで一冊の本以上の分量になってしまう可能性があるので、ここでは省略しますが、
やはりここでも調べものをしていくのは重要です。
調べれば調べるほど、いろんな勉強法が出てきて
「結局どれが正しいの?」
「どのやり方が1番成績が伸びるの?」
などと混乱してしまう可能性はあります。
そのときの注意点が2つ。
- 事前に科学的に正しい方法をインプットしておく
- 迷ったらまずは試して評価する
事前に科学的に正しい方法をインプットしておく
事前にある程度、正しい方法をインプットしておくのがおすすめです。
こちらについてはこの後すぐにおすすめの書籍などを紹介するので、そちらを本格的な勉強を始める前に読んでおくようにしましょう。
勉強法の本程度が読みこなせないくらいでは、さすがに受験勉強を最後まで頑張り切るのは不可能なので、そういったテクニックはサッサとインプットして、自分の中に判断基準を作っておくといいでしょう。
迷ったらまずは試して評価する
本を読んで判断基準を作ってもなお迷いが生じることはあるはずです。
本にはAと書いてあるけど、自分はBのやり方の方がいいと思う。。。
といったことは全然あり得ます。
迷ったときには、まず試す、そしてどっちが良いか判断する
ということを繰り返して、自分に合った方法を探していくしかありません。
迷っている時間が1番もったいないですし、最初から完璧な勉強スタイルで勉強を進められるような人間は日本中探しても一人もいません。
みんな迷いながら勉強しているので安心してください。
みんなが迷っている間にあなたはAとBの両方を試して正解を引き当てればいいだけです。
勉強法の勉強の仕方
判断軸を作るために勉強法の勉強の手順についておすすめ書籍も合わせて簡単に紹介します。
具体的な手順は以下の通り。
- 本を何冊か読む
- 科目ごと、参考書ごとに勉強法を調べる
- 試して選択&改善を繰り返す
それぞれ説明します。
本を何冊か読む
まずは手始めに本を何冊か読んでみるといいでしょう。
これまで本を読んで来なかった人も大勢いらっしゃると思いますが、普通に英語や数学の勉強をするよりは勉強法の本を読む方が楽なので、構えずに気楽にチャレンジしてみてください。
とりあえず何か1冊というのであれば、
こちらの本がおすすめです。
辞書的にこちらの本も置いておくのもありですね。
また、勉強法に関しては、このブログの中でも詳しい記事が1つありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
科目ごと、参考書ごとに勉強法を調べる
勉強法一般のことを書いた本はたくさんありますが、各科目、各参考書の使い方を網羅的にまとめた本はなかなかありません。
単語帳の使い方、青チャートの使い方などの各科目各参考書の具体的な勉強法は各自が丁寧に調べるのがおすすめです。
具体的には
「参考書名 勉強法」
とググって出てくるものを10サイト程度は眺めてみましょう。
1つ目に出てきたものを鵜呑みにするようでは全然ダメですので、こういうときは最低でも10個というルールは徹底してくださいね。
どうせ大学に進学して調べものをしなくてはいけなくなったときは、10程度の文献にあたるのは別に普通のことです。(まじめな学生なら、、、)
その中で、1番良さそうなものを選んでやってみましょう。
試して選択&改善を繰り返す
調べて出てきたもので、
AとBのやり方どちらにすべきか迷う
というときはとりあえず、2週間はAで、次の2週間はBで、というように期間を決めて試してみましょう。
それで上手く進んだほうを選択すればOKです。
場合によっては、組み合わせて自分なりにアレンジするのもいいでしょう。
勉強&改善
最後は勉強と改善です。
ここまで読んでくださって、さらにこの記事に書いてあることもしっかり実践してくださったあなたなら、後は勉強するだけの状態です。
ですが、勉強も最初から上手くいくことはありません。
「思っていた分の勉強時間が確保できない」
「思っていた通りのペースで進まない」
「難しすぎて挫折しそう」
「モチベーションが下がってしまった」
などなど、いくらでも障害は出てきますから、そのたびに何かしら乗り越える必要が出てきます。
そのコツは以下の3点です。
- 計画を立てること
- 記録すること
- 改善点を書き出すこと
計画を立てること
勉強は毎週の計画を立てつつ進めましょう。
毎日計画を立てているとさすがに時間を取られすぎるので、1週間単位くらいで大丈夫です。
計画を立てて勉強する理由は
- 反省をしやすい
- 自分のペース感がつかみやすい
の2点になります。
まず、計画を立てないと今週の勉強がどうだったのか数字を使って判断することが出来なくなってしまいます。
今週は何となく勉強頑張れた気がする
今週はなんかイマイチだった気がする
では、成長するのに時間がかかりそうな気がしますよね?
計画と比べて
今週は計画よりも1時間多めに勉強できた
今週は計画の60%しか進まなかった
などと数字で判断出来る方が圧倒的に、勉強の改善が早く進みます。
また、毎週計画を立てていると、
だいたいこの参考書は1時間で5ページくらい進むな
と、自分の勉強のペースが分かってくるようになります。
ペースが分かってくれば、計画はより確かなものになりますし、1週間ごとだけでなく、1年を通しての見通しもだんだんと立ちやすくなります。
記録すること
計画を立てて、勉強するのと同時に、記録をつけていきましょう。
最低限、「時間」と「量」は記録しておきたいですね。
1時間あたりに何問、あるいは何ページ進むのか、が分かることが大事なのは上述した通り。
毎日記録を正しくつけられる人は受験勉強をかなり有利に進められます。
また記録をつけて、成長していることが実感出来れば、それもモチベーションになるので、その点でもおすすめです。
改善点を書き出すこと
計画を立てて、記録をつけていれば、反省すべきことは自然と見えてくるはず。
反省すべきことは
- 勉強時間が短くなかったか?原因は?
- 予想の量と違っていないか?原因は?
を軸に考えていけばいいでしょう。
必ず原因とセットにして考えるように。
原因としては例えば、
- 難易度が適切でなかった
- 朝起きるのが遅かった
- 体調が悪かった
- 休憩が長かった
- 急な予定が入った
などなどいくらでも出てくるはずです。
出来るだけ具体的に、上手く行かなかった原因を思い出してみましょう。
改善点は思いつくたびに、スマホやメモ帳に書き貯めておくのがおすすめです。
100個~200個くらい改善点を潰せば、どんな受験生でも勉強習慣を身につけることができます。
逆に言えば、そのくらいは失敗をするものと最初から覚悟しておくと、少し気持ちは楽かもしれませんね。
毎週最大5個くらいを目標に、改善点を見つけて普段の勉強に取り込んでいきましょう。
まとめ
かなり長い記事になってしまいましたが、ここまで読んだのであれば、
後はこの記事に書かれてあることを確実に実行して、やめなければ合格できます。
やめないことも合格に非常に重要な要素の1つなので、忘れないようにしておいてもらえればと思います。
ぜひ、挑戦してみてください!応援します。
それではまた、所長でした!
こちらの記事をさらに加筆グレードアップしたkindle本も出版したので、興味があればこちらからどうぞ!