ども、ぽこラボ所長です!
今回は東大に受かりたい理系の人向けの記事。
という風に思っている人にぜひ読んでもらいたい内容です。
この記事を読めば、東大に受かるためにこなすべき英語の参考書が全て理解できます。
この記事の内容は次の通り。
- 英語で何点取れば受かるのか
- 英語の学習の流れ
- 東大に受かるための英語おすすめ参考書
読み終える頃には、東大の英語で及第点を取るために必要な勉強が全て理解できているはずです!
それでは1つずつ見ていきましょう!
目次
理系は英語で何点取れば東大に受かるか?作戦事例
東大の英語は「大問5問構成」「記述式(一部マーク)」「120点満点」になっています。
ただし大問の中でもいくつかに問題が分かれているので、実質はもっと多く感じるはずです。
2023年の出題は
- 1A:要約
- 1B:文補充、語句整序
- 2A:自由英作
- 2B:和文英訳
- 3A:リスニング(講義)
- 3B:リスニング(講義)
- 3C:リスニング(会話)
- 4A:正誤判定
- 4B:下線部和訳
- 5:読解総合問題
となっています。
例年、この構成から大きく変わることはありません。
標準的には、
- 理1・理2志望:75点
- 理3志望:90点
あたりを目標にしたいところです。
もちろんあなた自身の得意不得意に合わせて、目標得点を戦略的に調整することは可能です。
英語の場合は、最低でも70点以上、最高で110点以下あたりが調整できる幅だと思っておくと良いですね。
理1・理2・理3志望共通:70点~110点
苦手でもこれくらいは取らないと入学後の授業で必ず苦労しますし、逆に120点満点は現実的には難しいので、これくらいの幅が無難です。
他の科目も含めた科目別の目標点数はこちらにまとめているので、参考にしてください!
この目標となる得点を踏まえて、どのレベルの問題集までこなすかを決めていきます。
英語の勉強の流れ
英語は勉強する順番がかなり大事です。
最初からリスニングの勉強をしても全然できないですし、いつまでも文法の勉強をしていても東大系式の問題が解けるようにはなりません。
一般的な勉強の流れは次の通りです。
まずは英単語と英文法の基本的な内容を理解していきます。
英語学習の基礎となる部分ですね。
どちらも早い段階で習得しておかないと、これ以降の学習で「調べもの」に使う時間が長くなってしまいます。
勉強のコスパを高めるためにも、早めに習得しましょう。
次に英文解釈。
これは学習した文法を読解にどう生かしていくのかを学ぶステップです。
英文解釈の参考書は、かなり難しい参考書もあるので手を出したくなる人も多いですが、そこそこのレベルのものをササッと終わらせるのが重要です。
次が長文読解。
300語くらいの短めの文章がスラスラ読めるようになれば、リスニングの学習も進める余裕が出てくるでしょう。
逆に言えば、長文読解の力がある程度つかないとリスニングの勉強は全然進みません。
英作文は文法の学習が十分できていればいつでもスタートできますが、実際の所は長文読解の学習が進むくらいの時期にならないとなかなか勉強する余裕がないことが多いでしょう。
東大に受かるためのおすすめ英語参考書
ここからはおすすめの参考書を紹介していきます。
- 英単語:英単語ターゲット1900、英熟語ターゲット1000
- 英文法:スタディサプリ、入門英文法問題精講、スクランブル英文法・語法
- 英文解釈:英語リーディング教本、基礎英文解釈の技術100
- 長文読解:基礎英語長文問題精講、英語長文プラス 記述式トレーニング問題集
- 英作文:英作文ナビ
- リスニング:キムタツの東大英語リスニング、キムタツの東大英語リスニングSuper
- 過去問:東大の英語25カ年、東大の英語リスニング20カ年
それぞれ補足していきますね!
英単語はターゲットで
単語は単語帳を使ってサッサとインプットしましょう。
他の勉強を進めるときに語彙力がないと、調べものに時間を食ってしまいます。
例えば「英単語ターゲット1900」などが有名ですね。
ターゲットはレベルの低いものから順に並んでいるのが良いところ。
例文や短文を読まなくても、単語単体で勉強できる構成になっているので、初心者にもかなり易しいですね。
学校でもらっている単語帳があるのであれば、多くの場合はそれを使い続ける方が効率的でしょう。
時間に余裕があるなら熟語帳もできればやっておいてほしい所。
こちらも「英熟語ターゲット1000」などを使うといいでしょう。
熟語帳も正直、何を使っても問題はありません。
今、高3で英文も多少なりとも読めるのであれば、「DUO3.0」も比較的おすすめですね。
DUOは1例文の中に覚えるべき単語、熟語がいくつか詰まっているので、たった560例文を覚えるだけで受験に必要な単語、熟語が覚えられます。
ただし、例文を読まなければならないので、高1・2あたりだと1周するのがそもそも少し辛い人も多いと思います。
他の単語帳や勉強法はこちらの記事で詳しく解説しています!
ちなみに東大と言えば「鉄壁」という意識がある方も多いかと思いますが、塾講師的には使いどころが意外と難しいところです。
- 難易度順に並んでいないから初心者に優しくない
- 単語帳を2冊もやるくらいなら他の勉強をした方がいい
あたりが理由ですね。
2冊目の単語帳としては、かなりおすすめできるんですけど、そもそも単語帳を2冊も進めている余裕がある受験生がほとんどいないというのが実情だと思います。
英文法の学習におすすめの参考書
東大では文法の問題も出てきますが、「文法問題を解けるようになるため」というよりは「読解に必要な知識を得るため」に文法の学習をしましょう。
文法の学習は3ステップあります。
基本事項の理解
↓
基本問題の演習
↓
入試レベルの問題演習
それぞれのパートでおすすめの参考書を紹介しますね!
基本事項の理解は学校の授業 or スタディサプリで
まずは文法の基本的な内容を「理解」していく必要があります。
文法用語を全て理解して説明できる状態を目指すと良いでしょう。
多くの高校では学校の授業で一通り文法を体系的に習うので、「学校の授業が理解できていて」「定期テストでも8割以上得点できている」状態であれば、ここはパスして基本問題の演習に入ってOK。
「学校の授業についていけていない」とか「授業は理解しているけど、テストは8割も取れていない」という人はインプットし直す所からやり直した方がいいでしょう。
おすすめの教材は「スタディサプリ」です。
「高3 スタンダードレベル英語<文法編>」を一気に視聴するといいですね。
映像授業ではなく、講義系参考書で学習することもできますが、基本事項の理解は授業でスピーディに学習した方が早く終わるのでおすすめです。
勉強法はこちらの記事で解説しています!
基本問題演習は入門英文法問題精講で
次のステップとして、スタサプで学習したことが理解できているか確認しながら、問題演習で知識の定着をさせていきます。
おすすめの問題集は「入門英文法問題精講」です。
選択問題だけでなく、並び替えや和訳、英訳問題もあるので、かなり知識が整理されるでしょう。
詳しい勉強法はこちらで解説しています!
入試レベルの問題演習はスクランブルで
入門英文法問題精講だけでは、基本的な問題しか出てこないので、細かい知識が全然足りません。
語法の知識も演習しながら身につけるのに有用なのが4択問題系の問題集です。
「スクランブル英文法・語法」が個人的にはおすすめですが、他の参考書を使っても大丈夫です!
スクランブルは比較的「まとめ」として載っている内容が他の問題集と比べて充実しているのがおすすめなポイントです。
詳しい勉強法はこちらで。
英文解釈の学習におすすめの参考書
文法の学習を終えたら、次は英文解釈です。
SVOCを振ったり、句・節の区切れ目を探したり、語・句・節などの修飾関係を判断したりする作業がメインになります。
易しめの参考書1冊と、少し手ごたえのある参考書1冊くらいができれば十分でしょう。
易しめの参考書としては、「英語リーディング教本」がおすすめです。
少し解説が固いのですが、文法の学習で学んだ知識をしっかり文章で使う形で整理しなおすことができる良書です。
厚さの割にはサクサク進むはずなので、サクッと終わらせてしまいましょう。
少し手ごたえのある参考書としては「基礎英文解釈の技術100」がおすすめです。
このシリーズは「超入門・入門・基礎・(無印)」の4つの難易度のものがあるのですが、無印のものまでいくとちょっとやりすぎ感があります。
東大を目指すのであれば、基礎くらいが丁度いいでしょう。
英文解釈の勉強法はこちらで詳しく解説しています!
東大レベルを目指す受験生でやりがちなのは、英文解釈の難しすぎる参考書に手を出して、長文読解の勉強時間が短くなるパターン。
これは直接的に不合格に繋がるパターンなので、沼にはまらないようにしてください!
「(無印)英文解釈の技術100」「透視図」「解釈教室」「英標」「思考訓練」あたりは全部やりすぎ参考書です。
長文読解の学習におすすめの参考書
長文読解は最低でも2冊。
500語未満くらいの短い文章が載っている参考書と、700語以上の長めの文章が載っている参考書を1冊ずつは最低でもこなしたいですね。
ここでは(残り時間的に)2冊だけしかやれないと前提でおすすめの2冊を紹介します。
まず易しい短めの参考書としては「基礎英語長文問題精講」がおすすめです。
十分な解説と、十分な問題掲載数があり、演習にはピッタリの参考書ですね。
数年前に改定があって、音声も利用できるようになったので、現時点ではこの問題集が1番おすすめです。
少し手ごたえのある長文読解集としては、「英語長文プラス 記述式トレーニング問題集」がおすすめです。
最近の参考書でまだあまり有名ではないかもしれないですが、本格的に記述のトレーニングもしながら読解演習ができる参考書は意外と少ないもの。
ガッツリ記述系の参考書なので、こちらで読解の演習もしながら記述の練習もしてみてはいかがでしょうか。
英作文の学習におすすめの参考書
次は英作文の学習のおすすめの参考書です。
東大は和文英訳(日→英)と、自由英作文が両方出題されます。
どちらもそれほど難しい問題ではないので、例文暗唱を最低限行って、あとは演習をくり返すのが1番でしょう。
特に自由英作文はかなりイージーなので、和英ができれば余裕でクリアできます。
おすすめの参考書は「英作文ナビ」です。
PART1はめちゃめちゃ簡単な暗唱例文。
ここでしっかり覚えてPART2、PART3で訓練していきます。
和英と自由英作の勉強法はこちらで解説しています!
リスニングの学習におすすめの参考書
個別試験でリスニングが出題される大学はそもそも少ないのですが、その中でも東大は伝統的にかなり難易度の高い問題が出題されています。
苦手な人はまずは、単語帳、文法問題集、長文問題集などの音源を何度もくり返し聞きながら、音声のマネをできるようになってください。
それだけでもかなりリスニングはできるようになります。
そのうえで以下の2冊の参考書をしっかりやりこめば、かなり高得点を狙えるようになるでしょう。
東大受験生のほとんどは知っている参考書で、昔から使われ続けています。
2冊目のSuperの方は正直かなり難しいですが、ここまでやれば本番でも8割以上を狙えるようになりますね。
リスニングの勉強法はこちらで解説しています!
受かるだけなら正直リスニングを全捨てでも可能ですが、合格後のことを考えるとリスニングできないのはかなり辛いです。
文系よりもむしろ理系の方が英語ができないと困る場面は多いので、リスニングも含めて英語は総合力を高めておきましょう!
最後は過去問で徹底的に仕上げを
最後は過去問演習で徹底的に仕上げをしていきます。
最低でも10年分はこなしましょう。
最新の赤本1冊だけでは足りないので、25カ年シリーズを持っておくといいでしょう。
ただし、25カ年シリーズは問題の種類ごとに並んでいて、1年分を通しで演習するには使いにくいので、東進のデータベースなどから過去問をダウンロードして使うのがいいでしょう。
>>https://www.toshin-kakomon.com/
問題は東進のものを印刷して使い、答えは25カ年を利用するイメージですね。
リスニングも20カ年があるので、それを活用してできるだけ「通し」に近い形で進めましょう。
最近の語数と同じくらいの分量で練習したい場合は、河合や駿台の模試の問題集を使うのが良いでしょう。
過去問演習の具体的な手順はこちらでまとめています。
まとめ
今回は東大を目指す理系の人向けに、おすすめの教材を紹介しました。
英語は入学後のことを考えると最低でも70点以上は取れるようになりたいところです。
今回紹介した教材をしっかりやり切れば、最低でも70点は超えられるようになるはず。
改めて教材をまとめると次のようになります!
- 英単語:英単語ターゲット1900、英熟語ターゲット1000
- 英文法:スタディサプリ、入門英文法問題精講、スクランブル英文法・語法
- 英文解釈:英語リーディング教本、基礎英文解釈の技術100
- 長文読解:基礎英語長文問題精講、英語長文プラス 記述式トレーニング問題集
- 英作文:英作文ナビ
- リスニング:キムタツの東大英語リスニング、キムタツの東大英語リスニングSuper
- 過去問:東大の英語25カ年、東大の英語リスニング20カ年
ただし、英語は雑に勉強しようと思うといくらでも雑にすることができてしまう科目なので、手を抜かずに進めてくださいね!
それではまた、所長でした!