ども、ぽこラボ所長です!
今回は国語(現・古・漢)の勉強法について。
こんな風に思ったことはありませんか?
ググってみても、国語の勉強法の全体感をパッと見て理解できるくらいに整理されているものは少ないのではないかと思います。
この記事を読めば、国語の勉強が全てわかります!
この記事の内容は以下の通り。
- 国語全体の勉強の流れ
- 各要素ごとのおすすめ参考書
- 大学受験までの理想の勉強スケジュール
それぞれ解説していきます!
目次
国語全体の勉強の流れ
まずは勉強の全体像を把握するのが重要です。
全体像を把握せずに場当たり的な勉強をしていると、受験までにやるべきことが終わらない可能性も出てきます。
以下の図が国語の勉強のフローチャートです。
基本的には点数を安定させやすい古文漢文を優先して勉強するのがおすすめです。
古文は
基本的な古典文法事項の理解(input)
↓
文法の問題演習(output)
↓
品詞分解の練習
↓
読解演習
と進むのがおすすめの流れ。
英語の勉強とほとんど同じ流れですね。
同様に漢文は
基本的な漢文句法事項の理解(input)
↓
句法の問題演習(output)
↓
読解演習
と勉強していきます。
漢文の句法を勉強する際に古典文法を理解しているほうがいいので、古文をやや先行させて勉強するのがポイントですね!
※漢文が志望校に出題されない場合は漢文をカットでもOKです。
現代文は古文漢文に比べると点数が安定しにくいということはもちろんですが、社会科などと比べても点数を安定させるのが比較的難しい科目です。
なので受験全体で見ても、やや後回し気味に勉強した方が全体の得点は高得点化しやすい傾向にあります。
現代文は
基本的な読み方の理解(input)
↓
読解演習
という2ステップです。
ちなみに漢字や文学史に関しては、志望校で出題される場合には勉強した方がいいのは間違いないですが、この部分に高得点を配分している大学は少ないと思われるので、比較的コスパの悪い勉強になってしまうことは否めません。
最後に過去問演習はどこの大学を受ける場合でも必須です。
各要素ごとのおすすめ参考書
ここからはそれぞれのパートのおすすめ参考書を紹介していきます。
古典文法インプット
古典文法のインプットは学校で「体系的に」習ったのであればパスしてもOK。
できていないのであれば、「スタディサプリ」で映像授業を使って学習するといいでしょう。
スタディサプリは漢文の句法の学習にも、他の科目の勉強にも使えるのでおすすめですね。
勉強手順としては次の通り。
- 視聴する(読解の場合は先に問題を解く)
- 付属の問題を解く
- 暗記すべき文法事項を暗記する
- 知らない単語を調べて覚える
- (文法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
こちらの記事で詳しく解説しています!
あるいは講義系の参考書を使う勉強法もあります。
例えば「望月光の古文教室」などが有名ですね。
講義系参考書についてはこちらで詳しく解説しています!
基本的には映像授業の方が「終わるまでに何時間かかるか」予想しやすいのでおすすめです。
古典文法アウトプット
アウトプットは問題集を用いて進めていきます。
1冊を3周くらいやっておけばそれで十分でしょう。
「ステップアップノート」などが有名ですね。
勉強法は次の通りです。
- 時間を計りながら問題を紙、ノートなどに解く
- 丸つけし、解説を全て(まとめ欄も飛ばさず)読む
- 間違えた問題、たまたま正解していた問題にバツをつける
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 自信のない文法項目を文法書で調べて覚える
より詳しい解説はこちらの記事をご覧ください!
古文単語
古文単語は、文法や読解の勉強中に出てきたものを毎回覚えていくだけでもギリギリどうにかなります。
ただし単語帳で先に勉強しておいた方が辞書などで調べる時間は減るので、1冊決めて頭に叩き込んでおくのもいいでしょう。
何を使っても大差ありませんが「Key&Point古文単語330」がテストをダウンロードできたりする特典もあるので個人的にはおすすめです。
以下の手順で勉強してください!
- 覚える時間とテストする時間と覚える語数を設定する
- 時間内に指定語数分の説明を全て読む
- 時間内にくり返せるだけ何度もテストする
より詳細はこちらからチェックを!
品詞分解
品詞分解はとにかく問題集を使って何度も繰り返すのが大事です。
「教科書ガイド」や「発展30日完成シリーズ」などを使って、慣れていきましょう。
これらの教材であれば、本文の品詞分解が全て載っているのでマネをしているうちに出来るようになるはずです。
練習の手順は次の通りです。
- 活用、接続、意味を覚える
- 答えを見てやり方を覚える
- 本文を拡大コピーする
- (答えを覚える)
- 時間を計りながら品詞分解する
- 答えと照らし合わせて確認する
- 覚えていなかった文法項目を文法書で確認する
より詳しい解説はこちらの記事を参考に!
古文読解演習
品詞分解ができるようになったら、あとは文脈を掴む練習をするだけです。
問題集を進めながら、慣れていくのが大事。
最終的には問題を解けるようにならないといけないので、問題の出題形式にも慣れていきたいですね。
例えば、簡単なものだと「古文上達基礎編」などがあります。
かなり易しい参考書なので、真面目に品詞分解の練習をしていれば余裕でクリアできてしまうかもしれなません。
私立大の入試だとかなり読みにくかったり、長かったりする問題も出るので、レベルに応じて「古文上達」のひとつレベルの高いほうや、「最強の古文」なども使ってみるといいかもしれません。
勉強法は次の通りです。
- 時間を計りながら問題を解く
- 現代語訳と本文を見比べながら頭から読み返す
- 問題の解説を全て読む
- 覚えていなかった単語を辞書で調べて覚える
- 覚えていなかった文法項目を文法書で調べて覚える
- 便覧で出典をチェックする
- 全文をザッと読み返す
それぞれの解説と他の参考書はこちらの記事で説明しています!
漢文句法インプット
漢文の句法は古文の文法をインプットし終えたくらいからなら始められます。
正確には、古文の敬語の概念は漢文には必要ないので、古文の助動詞と助詞を勉強し終えたあたりからは漢文も並行して勉強し始めることが可能です。
こちらも古文同様、学校の授業で「体系的に」習っているならパスしてもOK。
習っていない場合も、やはり古文同様に「スタディサプリ」などの映像授業でインプットしていくのがおすすめです。
勉強法は次の通りです。
- 視聴する
- 付属の問題を解く
- 暗記すべき句法事項を暗記する
- 知らない漢字や固有名詞を調べて覚える
- (句法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
より細かくこちらに書いているので参考にしてください。
もしスタディサプリの講師が合わないなと思ったら、「漢文教室」のような講義系参考書で基本事項をインプットしていくのもありでしょう。
講義系参考書で学習する方法は以下の記事を参考にしてください。
個人的には講義系参考書よりもスタディサプリでの学習の方が万人受けはいいと思っています。
漢文句法アウトプット
漢文の句法も習いっぱなしでは頭に残らないので、問題を解き進めながら頭に入れていきましょう。
例えば、「基礎からのジャンプアップノート」などを通しで何周か解いてみましょう。
何周かすれば、それだけで十分頭に残るはずです。
勉強法はこちら。
- 時間を計りながら問題を紙、ノートなどに解く
- 丸つけし、解説を全て(まとめ欄も飛ばさず)読む
- 間違えた問題、たまたま正解していた問題にバツをつける
- 知らなかった漢字、句法を句法書で調べて覚える
- 知らなかった固有名詞を便覧で調べて覚える
- 1周終わったら2周目
より詳しくはこちらの記事をご覧ください。
漢文読解演習
漢文の句法がある程度頭に入ったら、あとは文章を読みつつ、問題を解くことに慣れていく必要があります。
正直、漢文は共通テストレベル以上のものはそう出題されることがないので、1冊程度真面目に問題を解いておけば後は過去問演習だけで十分です。
例えば、「漢文道場」などで演習をしてみましょう。
勉強法は次の通りです。
- 時間を計りながら問題を解く
- 和訳と本文を見比べながら頭から読み返す
- 問題の解説を全て読む
- 覚えていなかった漢字・句法を句法書で調べて覚える
- 便覧で出典をチェックする
- 全文をザッと読み返す
詳しい解説はこちらの記事を見てくださいね!
現代文インプット
現代文は他の分野や科目に比べると勉強量と得点が比例しにくいので、なかなか時間が取れない、あるいは取らない受験生も多いと思います。
苦手意識がある方は映像授業や講義系参考書で基本となる読み方を勉強していきましょう。
例えば、ただよびで公開されている宗慶二さんの授業はおすすめですね。
この他にも先ほどから何度か登場している「スタディサプリ」はここでもおすすめできる教材です。
勉強法は次の通り。
- (予習として問題を解く)
- 動画を視聴する
- (解説を閉じて記述が再現できるか確認する)
- 復習問題を解く
- 知らない単語を辞書で調べて覚える
- 本文をザッと読み直す
より詳しくはこちらの記事で解説しています!
映像授業は合わないという人は講義系参考書で勉強することもできます。
たとえば「ゼロから覚醒」シリーズなどはおすすめできますね。
他の参考書や勉強法はこちらを確認してください。
それほど苦手意識がない方は最初から読解演習でも問題ありません。
現代文読解演習
読解演習はちゃんと自力で解いて、そのあと、ちゃんと復習することが大事です。
教材としては、共通テストやセンター試験系の「過去問題集」はかなり解説が詳しいのでおすすめです。
具体的な勉強法はこちら。
- 時間を計りながら問題を解く
- 解説を頭から全て読む
- 知らない単語を辞書で調べて覚える
- (解説を閉じて記述の模範解答を再現する)
- 全体をザッと読み返す
より詳しい解説は以下の記事を参考にしてください!
さらに、記述力を伸ばしたい場合は「記述編 現代文のトレーニング[改訂版] 」などを使って訓練するのがおすすめです。
具体的には次のように勉強を進めると良いでしょう。
- 時間を計りながら方眼ノートに解く
- 本文と見比べながら解説を隅から隅まで読み込む
- 模範解答と自分の解答の違いを整理しながら採点する
- 本文中の知らない言葉を辞書やWikiで調べて覚える
- 本文をザッと読み返す
- 解説を閉じて模範解答を再現する
- (添削してもらう)
詳しくはこちらの記事で解説しています。
添削は学校や塾の先生にお願いするのも良いですし、「ココナラ」のようなサービスで比較的安い値段でお願いすることも可能です!
あとは志望校の過去問をメインに頑張ってやっていくのが1番でしょう。
いずれにしても共通テストの過去問、志望校の過去問に合わせて、参考書が1冊出来ればかなり頑張った方です。
漢字練習
漢字練習は勉強時間を割いても、配点が小さいのでそれほどコスパの良い勉強ではありません。
まずは共通テストやセンター試験の過去問、あるいは志望校の過去問で出ている漢字問題は全て答えられるようになりましょう。
不正解の選択肢も含めて全てですね。
それだけでも数百くらいの漢字は覚えることになるはずです。
余裕があれば、こちらのような漢字練習用に「漢字マスター」のような参考書を用いても構いません。
文学史インプット
文学史は古文漢文での出題が多く、現代文での出題は稀ですが、いずれにしても最低ラインとしては、毎回出典については丁寧に調べることが重要です。
例えば、以下のような「便覧」は毎回チェックするようにしましょう。
そのうえで、さらに勉強する余裕がある場合には、こちらのような参考書でインプットしておくだけでも安心して受験することができるでしょう。
大学受験までの理想の勉強スケジュール
最後に理想のスケジュールについてまとめて終わりにします。
以下の表をご覧ください。
国語は高1~高2のうちに古文と漢文を片づけておくのがコツです。
特に古典文法と漢文句法は高1のうちにマスターするようにしましょう。
高2からは古文漢文の読解、現代文の読解を徐々に始めていき、高3の夏には過去問レベルにも少しずつチャレンジできる状態にしていきたいですね。
より詳しくはこちらの記事をご覧ください!
まとめ
今回は国語(現代文、古文、漢文)について、大学受験までの勉強のロードマップを示しました。
改めて図を載せておくので、この図は頭に入れておくといいでしょう。
そして参考書も紹介しましたので、ご自身の進捗に合わせて、自分に合うものを見極めて取り組んでみてください!
それではまた、所長でした!