ども、ぽこラボ所長です!
今回は東大を目指している物化選択の理系の人向けの記事です。
と思ったことはありませんか?
この記事では「東大志望の理系の人におすすめする標準的な目標得点」を科目別に解説します。
この記事の内容は次の通り。
- 東大の最近の合格最低点の情報
- 標準的な目標得点配分
- 得意不得意に応じて調整するときの注意点
読み終わるころには、あなた自身の目標点数も整理できるようになっているはずです!
それでは1つずつ見ていきましょう!
目次
東大理系の合格最低点2010~2023
まずは合格最低点の情報を見ていきましょう。
こちらのサイトが参考になるので、参考にしました。
以下は2010~2023年のデータを参考に表に整理し直したものです。
これを見ると、理1は共通テストと個別試験で合わせて320点(約58%)取れれば、半分くらいの入試年度では受かることになります。
同様に理2は315点あたり、理3は380点あたりが、受かる確率半々のラインですね。
合格最低点が高い年は、問題自体が易しいせいで合格最低点が高くなっているのですが、問題が難しい年でも同じラインをクリアできるようになっておけば、いつでも合格できるので、目標はやや高めに置いておきましょう。
具体的に、目標の得点はザックリ
- 理1、理2:350点
- 理3:410点
と置くといいでしょう。
理1と比べれば理2の方が低い得点で合格できることが最近は特に多いですが、入学後のことを考えると理2を目指す人も350点を目安にしておくべきです。
目標の得点を超えるための標準的な科目配分
具体的に350点、410点を超えるためにそれぞれどういった配分で得点すればいいのか見ていきましょう。
それぞれ上述したザックリ目標に1点~1.5点程度足りない所ではありますが、合格最低点が最も高かった年の得点は超えているので、これだけ取れれば十分です!
それぞれ補足していきますね!
共通テストでは85%~90%を狙う
共通テストはセンター試験と比べると高得点を取るのが少し難しくなっているので、理1・2の人で85%あたり、理3の人で90%あたりを目指すようにしましょう。
正直、85%と90%でやるべきことは大して変わりませんが、しいて言うなら国語や社会でどれくらい落とさずに済むかが1つのキーポイントになりますね。
数学理科の各科目は基本的に満点を狙う方針で勉強を進めたいところです。
共通テストレベルで満点を狙えないと入学してから必ず苦労します。
1か月前(12月中旬)からは共通テストの勉強のみに完全に切り替えるようにしてください。
共通テストの勉強法はこちらにまとめています。
英語は75点~90点を狙う
英語は理1・2の人は75点以上を、理3の人は90点以上を狙うのが標準的な目標になります。
正直、理1の人は英語ができなくても数学で無双して入学する人も多いのですが、入学以降のことを考えると、最低でも半分くらいは得点できるようになっておかないと、かなり苦労することになります。
特に「リスニングを捨てて、全体で得点を取る」という作戦は絶対にやめましょう。
リスニングができないと英語の授業で絶対苦労します。
時間内に落ち着いて全て解ける状態になれば、75点以上は固いので、それを目標に読解スピードを上げていきましょう。
個別の勉強を全て解説すると長くなるので、こちらの記事を参考にしてください。
数学は60点~80点を狙う
数学は理1・2は60点、理3は80点を狙いましょう。
60点を目指す場合は「6問中3問完答+他で少し稼ぐ」イメージで、これなら多少ミスがあっても60点くらいになります。
同様に80点を取る場合は、「6問中4問完答+他で少し稼ぐ」イメージで多少ミスがあっても80点にはなります。
ちなみに2完くらいなら「青チャート」+「過去問演習」だけでもギリギリクリアできるレベルです。
3完以上になると、青チャートだけでなく「上級問題精講」などの発展的な問題集を使った演習も過去問演習の前に挟む必要があるでしょう。
数学の勉強全体の流れはこちらを参考にしてください。
後述しますが、100点以上は正直かなり難しいです。
物理・化学はそれぞれ40点~45点を狙う
物理・化学は10年~15年前までは合計で90点を狙うのが全員におすすめできたのですが、最近はかなり難しくなってきています。
とはいえ、それぞれ40点以上は全員狙ってほしい所。
物理も化学も「セミナー」などの学校採用系の問題集、「重要問題集」などの発展的問題集、過去問演習という形で進めていきましょう。
過去問を15年分くらい時間内に完璧に解ける状態を作れば、40点ずつ(合わせて80点)のラインは見えてくるはずです。
それぞれの勉強全体の流れはこちらを参考に。
国語は40点~50点を狙おう
「国語は捨て気味」で受験勉強を進める人も多いですが、意外と勉強すれば50点くらいまでは取れるようになっています。
理系の場合は、現代文1題40点、古文漢文それぞれ1題20点ずつの配点があると考えられています。
※実際の配点は公表されていません。
古文漢文は共通テストよりも文章自体は簡単なので、全員が満点を狙ってほしい所。
古文漢文だけでも最大40点なので、多少点が引かれても30点あたりは現実的に目指せるラインでしょう。
さらに現代文で10~20点くらい取れれば問題ないので、練習すれば誰でも合計40~50点くらいなら十分取れるはず。
国語全体の勉強法はこちらを参考にしてください。
理系だからと言って、国語を捨てるのはあまりおすすめはできません。
自分の得意不得意に合わせて調整しよう!ただし限度はある
東大は科目数が多いので、自分の得意不得意に応じて、各科目の目標点数を調整した作戦を考えることは可能です。
「数学が得意だから数学で稼いで、苦手な英語の穴を埋めよう」みたいな感じですね。
とはいえ、「数学は満点の120点前提で…」のような極端すぎる作戦は失敗する可能性が高くなってしまうので、調整には限度があります。
特に高得点側の見積もりは無理をし過ぎない方が良いので、限度について塾講師の視点でまとめてみました!
英語:~110点
数学:~100点
理科:~100点
国語:~60点
英語はほぼ満点を取れる人もいますが、それでも記述問題で多少減点されることは最初から織り込んで110点以上は取れないものと思っておきましょう。
数学については100点以上になってくると
- 細かいミスができない(記述の減点)
- 時間が足りない
という難しさが出てきます。学力を伸ばしても意外と制限時間内に5完分の得点を記述まで含めてキッチリ取るのは難しいものです。
理科は主に時間の制約が厳しくなってきます。
物理選択者は生物選択者と比べれば、まだ時間の制約は楽な方ではありますが、それでも100点以上の得点で安定させるのはかなり難しいでしょう。
15年くらい前までは100点以上を取るのもそれほど難しくはなかったのですが、文章量が増えてかなりハードルが高くなってしまいました。
国語については、記述の減点をゼロにすることはほぼ不可能です。
60点を超えなければ受からないような作戦はおすすめできません。
まとめ
改めて全体の目標を見ていきましょう。
理1・2を目指す人も、理3を目指す人も理科が昔よりも文章量的に高得点を狙いにくくなってきているので、英語や数学である程度得点を稼ぐスタンスで勉強するのが重要です。
理科は文章量が増えて来て、80~90点くらいが現実的な目標になります。
また理系が捨てがちな国語も40~50点くらいなら目指すことは誰でもできるので、捨てずに勉強して欲しいところです。
自分の得意不得意に応じて、各科目の目標点数をいじるのは大丈夫ですが、最大値は以下のように設定しておくのが無難でしょう。
英語:~110点
数学:~100点
理科:~100点
国語:~60点
これ以上の得点を目指すのは、コスパ的にもあまりおすすめできません。
ここまでを踏まえて、ぜひ東大に受かるための各科目の目標点数を決めてみてください!
それではまた、所長でした!